アスリートや監督の皆さんに、勝利への思い、さらに、その競技の魅力を直々に教えていただきます!さて、今朝登場するのは この競技のこの方です!スポールブール、日本代表の豊田想選手です。スポールブール、初めて聞くという方も多いのではないでしょうか?

20150911pep.jpg

フランス発祥の球技で、なんと、「世界最古の球技」と言われています。このスポールブールから、ペタンクや、ボウリング、カーリングが派生したと言われているのだそうです。スポールブールは、大きくわけて2種類の競技があります。1つは、ボールを転がして、ターゲットのボールに近づけると得点を取れる競技。これはペタンクや、カーリングと同じようなルールです。

2つ目は、ボールを投げて、ターゲットのボールに当てると得点がとれる競技です。今日は、豊田選手が出場している、投げて当てる方、「プログレッシブ」という種目について教えていただきます。まずは、どういった種目なのか、教えていただきましょう。

「プログレッシブは、5分間走りながらボールを投げ続けて、何球当るかという種目なんですけれども、当てれば1点。で、ボールが手元にありませんので、次のボールをとるためにまた走ります。で、ボールをとったらまた走りながら投げる。円上に、サークル状になって走ると。ボールはソフトボールくらいで、1キロくらいの真鍮になります。世界選手権で世界チャンピオンだと45点とか45球当てる。50球くらい投げて。たぶん投げないで走っても追いつけないですね。」

コートですが縦27m、横4mあります。その端と端に ターゲットのボールがおいてあり、ボールを投げながらグルグル走り、当った数が得点になります。5分間で45回当てると言っていましたが、、、これ相当なスピードですよ!?単純計算で 30秒の間に4.5回当てないといけません。その場で何度も投げるんじゃなくて、27m走っては投げ、また27m走っては投げ、、、を繰り返すんです。これは相当な体力がいります。さらに、動きながらも当てることが大切なので、冷静さや判断力なども求められるのだそうです。では、そもそも、豊田選手はどうしてこの競技を始めたんでしょうか?

「はい、私は21歳の時にスポールブールという種目をテレビで見て知ったんですけれども、そのテレビの内容は、素人でも オリンピック選手になれる可能性がある競技という風に紹介されていまして、元々私が野球と陸上をやっていましたので、これだったら挑戦できるんじゃないかと始めました。今日本ですと競技人口は30名程でございまして、正直な話、3、4年前は2〜3名でやっていました。なので、すごい30名って少ないように感じるんですけれども、非常に盛り上がってます!」

日本では競技者30名!ただ、世界では発祥の地フランスを始め、イタリアやクロアチアなどが強いそうです。フランスでは2000以上のクラブチームがありプロの選手もいるそうです。現在、スポーツブールの日本の公式HPを見ますと、「日本代表を目指そう!」と大きく掲載されています。   実は、2024年のオリンピックにフランス・パリが立候補しています。スポールブール発祥の地でオリンピックが開催されると、スポールブールがオリンピック種目になる可能性もあるんです!・・・ ということで、日本代表になる人材をさがしているということなんでしょうか? そして豊田選手の今後の目標についても伺いました。

「そうですね、自分も今もう36歳で、このプログレッシブという種目がメイン種目になりますので、今自分が辞めてしまったら、世界で戦える人っていないので、それを育てるという意味で人を探してるということと、やはり自分自身ももっと上手くなりたいということで、自分のライバルを後継者とともに育てたいという想いで日本代表を捜しています。2週間後に世界選手権がございまして、そこに日本代表として出場することになりました。そこで日本代表の価値を上げたいと、その価値を上げる為には結果を残すしかない。世界が認める結果を目標としています。」

豊田選手が出場する世界選手権は 9/21 クロアチアで開催されます。またスポールブールは、最初にご説明した、ペタンクやカーリングと同じく、転がして得点を競う競技ですと、 お子さんから高齢者の方まで同じく楽しめるスポーツです。興味を持った方は、体験会を開催していますので、スポールブールの公式HPご覧ください。 そして豊田想選手、貴重なお話、ありがとうございました。