今朝登場するのは、フィンスイミング 日本代表で日本記録保持者の、鎌田香織選手です。

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フィンスイミングとは・・・「フィン」という、足ひれを付けて泳ぎ、タイムを競う競技です。種目がいくつかあります。 まずは、プールの水面あたりを泳ぐ「サーフィス」という種目、潜水で50mを一気に泳ぐ「アプニア」という種目、 そして酸素ボンベを持って泳ぐ、「イマージョン」という種目です。この中から今日は、鎌田選手が得意とする「サーフィス」という種目について教えていただきます。

このフィンなんですが・・・モノフィンという、両足で1枚になっているフィンなんですね!大きい!まさに人魚のようですね。では実際にどうやって泳ぐのでしょうか、そしてこの、フィンスイミングの魅力について教えていただきました。

「サーフィスというのは水面泳法といって、呼吸はシュノーケルをつけて呼吸をするので、顔を上げたリは特にしない状態で泳ぎます。で、ウェービング泳法という泳ぎ方なんですけれども、簡単に言うと 「け伸び」の状態でドルフィンキックのような動作を行いながら泳いでいくんですけれど、 その種目が、私は一番得意としている種目です。

やっぱり水中最速競技と言われているだけあって、何といってもその魅力はスピードですね。普通の競泳のどんなに速いオリンピックの選手よりも速く泳げるということは、すごく魅力的で、特に私は負けず嫌いなので、そこがやっぱり一番ですかね。」

そうですよね、水中最速競技なんですよね!最もスピードが出るアプニアの記録だと、50mの世界記録が13秒台なんだそうです。あっと言う間です!(鎌田選手は、サーフィスで、50m100m200m の日本記録を持っています!) そして「シュノーケルをつけて呼吸をする」とおっしゃっていましたが、スタートは、競泳と同じく、スタート台から飛び込んでスタート。 水中でターンもします!(フィンとシュノーケルをつけたままです...そうなると勝負を左右する事は何なのでしょうか?そして、選手のみなさんは どのように技術を高めているのでしょうか?伺いました。

「いかに道具を自分の体の一部として扱えるかというところだと思います。日本ではあまりコーチという存在がいないので、海外の選手とかからこういう練習をするといいよ、こういう動きをするといいよというのを聞いて、それを持ち帰って皆に広めるということをやっているのが現状なので、私たちも実際、どれが一番いいというのは、正直なところ今もまだ全然途中の段階です。決まりはあまりなく、ある程度の形はあるんですが、絶対これをやった方がいい!というのはまだまだ先の話です。」

鎌田さんは3年前にフィンスイミングと出会って、試行錯誤、練習を重ねて、日本代表、そして日本記録保持者になりました。今でも、毎日の練習が楽しくて 楽しくて仕方ないそうです。大会に出ながら、海外の選手達に技術を教わって、その情報を日本の選手達に伝える・・・まさに自分たちで道を切り開いているんですね、、、鎌田選手はどのような想いで戦っているのか、最後に伺いました。

「やっぱりまだまだマイナースポーツだと思っているので、この競技がメジャースポーツになるように...ということを頑張っていこうと思っています。そのためにも、まず私がしっかり記録を残して、世界で戦えるということを証明して、たくさんの方にこの競技を知ってもらうために頑張って行こうと思っています。」

フィンと一体化して泳ぐと、まさに人魚のように、水中を自由に泳ぐ事ができるというフィンスイミング。鎌田選手が所属する「北島アクアティクス」では、大人からお子さんまで、鎌田選手に教えてもらえる教室もあります。その魅力、是非、体験してみてください!そして、鎌田選手! これからも応援しています! ありがとうございました。