今朝登場するのは、エスキューブプロ所属のプロスカッシュプレーヤー、松井千夏選手です。

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女子スカッシュ界の第一人者ですよね。ご出演いただきありがとうございます!スカッシュは、4つの壁に囲まれた立体のコートの中で、壁に向かって、ラケットでボールを打ち、得点を競うスポーツです。

一番基本的なルールですが、いろんな壁を使ってボールを跳ねさせて、攻めていくのですが、自分がボールを打ったとき、必ず1回、正面の壁にボールを当てないといけません。後は、壁の跳ね返りを利用して、相手が取りにくいところにボールを打ちます。相手がボールを取れなくて、ツーバウンドしてしまったら自分の得点になります。では実際に、どんなスポーツなんでしょうか?松井選手に伺いました。

「他のラケットスポーツはネットを挟んでお互いが向き合って行うスポーツなんですけれども、スカッシュの場合は、同じコートに相手と隣り合わせになりながら、前後左右に動いていくスポーツなので、ラリーも長いですし、動く運動強度もテニスの2倍3倍とは言われています。

しかし、それぞれのレベルに合わせて楽しめるスポーツですので、初心者の方からお年寄りの方まで幅広く楽しめるスポーツだと思いますので、是非挑戦してもらいたいなと思います。

相手のいないところを見つけながら探しながら、どこに打てば相手を動かす事ができるかというのを考えながら、先を、先をよんでいくスポーツなので、もちろん頭も使いますし、体も同時につかうというところが、スカッシュの最大の魅力ではないかなと思います。」

確かに、頭はすごく使いそうですよね。しかも相手とポジション争いをしながら、ボールがどのように跳ねてくるのか予想しながら、 どこに打つと相手が嫌なのか、瞬時に考える・・・判断力、問われますね。しかも、テニスのように速いボールを打てると有利、ということも無いそうです。スカッシュの場合、早いボールを打つと、壁の跳ね返りがいいので、相手が簡単にとれてしまうんです。   ボールが跳ね返る力も計算して打つんでしょうね。

長年に渡って日本女子のトップで活躍されている松井選手なんですが、スカッシュを始めたのは大学生の頃だったそうです。(けっこう遅かったんですね...) その "出会い"について、伺いました。

「なんか始めた時は簡単にできるだろうと思っていたら、やっぱり出来なかったんですよ。壁際のボールが取れない、難しいところにボールがいったのが打ち返せない。それがすごい悔しくて、これはなんか克服したい!という気持ちからやり始めたので、まぁ、たぶん相当な負けず嫌いなんだなと(笑)。スカッシュと出会って、すごく自分自身が自分の意志をしっかり持てるようになったというか、自分の自己表現とかを上手くできるようになったというのも、スカッシュとであったからこそ、学べたことだと思ってます。」

さぁ、スカッシュですが、 現在、2020年東京オリンピックの追加種目の候補として名前が上がっています。イギリスが発祥のスポーツということで、海外ではイギリスがやっぱり強いそうなんですが、日本でも、小さい頃から始める選手が増えていて、今は海外に渡って練習している選手もいるそうです。では、最後に松井選手の夢、伺いました。

「これから2020年の東京オリンピックの競技入りを目指しているスポーツだと思うので、その皆さんの想いとかをやはり私も持ち続けていきたいし、チャンスがあれば競技入りした2020年に 自分がコートに立てたりしたら、それはそれで自分の夢が叶ったと思うので、それに向けて今できること、やらなければいけないこと、そういったことをやっていかないといけないんじゃないかなという風には思っています。」