今朝登場するのは、セパタクローの奥 千春選手です。セパタクロー、皆さん、ご存知ですか?東南アジアがルーツの競技で、【 セパ 】は、マレー語で「蹴る」【 タクロー】は、 タイ語で「ボール」という意味なんですね。

ソフトボールよりちょっと大きい、直径14センチのボールを蹴って行うスポーツなんですが、この競技、世界最強の国はタイです。タイでは、公園や学校の校庭にセパタクローコートがあって、誰でも楽しめるスポーツなんだそうです。まさに国民的スポーツなんですね。では実際に、どんなルールで行う競技なのか、奥選手に教えていただきました。
「基本的には3人対3人で、バドミントンコートと同じ大きさのコートで、ネットを挟んでやる競技です。で、足でやるバレーボールと言われているように、全て足で、バレーボールのように3本以内で返します。サッカーのオーバーヘッドキックのようなものがアタックと呼ばれるようなものになってまして、サッカーですと1試合に1回あるか無いかのオーバーヘッドキックなんですけど、セパタクローではそれが毎回、攻撃としてフィニッシュとして行われているということになります。」

奥選手がコメントで言っていたように、ネットの上から足でオーバーヘッドキックのようにボールを相手コートに打ち込む・・・ということなんですが、このネットの高さ・・・ 女子は145cm男子は155cmで、当然、それ以上 ジャンプする力がないと蹴れないということなんですよね。
さぁ、その奥選手なんですが、昨年はアジア大会で銅メダルを獲得しています。これ、セパタクローは、世界的にはアジアが最も盛んな地域なので、実は世界大会よりも、アジア大会の方が、最も勝つのが難しい大会なんですね。世界最強選手を決めるのはアジア大会なんです。奥選手は2002年から4大会連続で銅メダルを獲得しているんです! すごいですね・・・現在、セパタクローを初めて、その競技歴は19年という奥選手なんですが、そもそもどうやってセパタクローと出会ったのでしょうか?そしてプレーをする上で大切なことを伺いました。

「大学に入学して...日体大だったんですけど、そこで先輩に勧誘されたのがきっかけです。チラシもって配ってたんですけど、「君も日本代表になろう!」みたいな...。今よりも更にマイナーだったので、頑張ったらなれるから...と言われて大学1年から初めて、大学2年の夏には代表に入って、そこからずっと代表としてやっていくんですけど、女子の世界大会がちょうど代表に入ってすぐ初の大会があり、そこから毎年行われているんですけど、たぶん、自分の成績が、イコール日本女子代表の成績みたいな(笑)。今はそんな感じになってます。
どのスポーツも大事だと思うんですけど、やっぱり体幹が大事ですし、片足をついた状態でもう片足を高く上げて...というような動きをする時に、やっぱり土台となる体幹がしっかりしてないと、速く強く動かすというのはやっぱり難しいので・・・」
奥選手が日本代表になった時に、セパタクローでは女子の世界大会が初めて行われたということで、 奥選手は全ての世界大会に出場されているんだそうです・・・すごいですね、、、女子サッカー界のレジェンドが澤穂希選手なら、女子セパタクロー界のレジェンドは この奥千春選手ということなんですよね!先ほども言いましたが 世界3位の成績をもっている奥選手です。日本とは別格のレベルにあるタイに、修行に行ったり、タイ人のコーチをお願いして技を習ったり、今、世界の最先端のプレーが何なのか、自ら研究をし、努力を重ねた結果なんですよね・・・
本当にアクロバティックで、見ているだけでも魅力あるスポーツ!是非、いろんな人にまずは見ていただきたいですね!!そんなセパタクローですが、明日、7/11(土)「全日本セパタクローオープン選手権大会」が、墨田区総合体育館で行われます。午前10時から予選がスタートで、観戦無料です! 日本のトップ選手のプレーを、この機会に是非! 観てみてください!!そして奥選手、これからも日本セパタクロー界の大きな力として、その活動、注目してます!応援していますよ!