今朝登場するのは、プロスノーボーダーの鬼塚雅選手、1998年生まれ、現在16歳です。

今年1月、オーストリアで行われた世界選手権。大会史上最年少記録となる16歳3ヶ月で、日本人女子初優勝という快挙を成し遂げたのが、この鬼塚選手です。まずはそのキャリアが凄いんですが・・・ご紹介しましょう。
5歳でスノーボードを始めて、8歳でトップ・スノーボードブランド、BURTONとスポンサー契約を結びます。 (スノボを初めて3年でトップブランドと契約です...)そして昨年プロ選手となりました。<※注意:バートンのプロ選手ではありません>
しかも、鬼塚選手、実は出身が九州の熊本県なんです。現在も地元・熊本の高校に通っています。まずは、スノーボードを始めたきっかけについて、鬼塚選手に伺いました!
「室内ゲレンデが福岡にあって、その室内ゲレンデに家族みんなで行ってみた...というのが始まりです。冷たいとか、コケて痛いとかマイナスイメージしかなかったんですけど、2回目に行った時に、まわりの大人の人たちが楽しくしてくれて、それで楽しいなと思うようになっていきました。スノーボードの魅力は、みんなと楽しんでできるし、人と競うだけじゃなくて、自分の技をどれだけ磨いていくかということなので、それが楽しかったり魅力なんだと思います。やっぱり怪我すると痛いし、青タンできて痛い...って思うんですけど、なんかやっぱり雪に触れられてイエイ♪みたいな感じですかね。」
熊本の自宅から福岡の室内ゲレンデまで片道2時間かけて通っていたそうです...ご家族のサポートもすごいですね。努力を重ねて16歳で世界選手権優勝!という快挙を成し遂げた鬼塚選手ですが、まだ、すごいことがあるんです。このスノーボード・スロープスタイルという競技は、ゲレンデに作られたいくつものジャンプ台を飛んで、回転数やジャンプの高さ、技の難易度で得点を競う...というものなのですが、鬼塚選手が世界選手権で優勝した時のジャンプ技が、「キャブ・ナイン」といいます。この技、現時点で、女子の世界最高難度となっている技で、その技を、大会で初めて成功させたのが鬼塚選手なんです。ではどんな技なんでしょうか、伺いました。
「私が世界選手権で優勝した時の技は、「キャブナイン」です。まず、自分が滑る方向と逆側(逆向き)から滑って、キッカーを飛んで2回転半回って着地するという技です。練習は3年くらい前からしていて、大会で出せるようになってきたのが去年で、今年初めて世界選手権で出して、着地できたっていう感じです。スノーボード界で、女子で今のところ一番技的にはキャブナインが今のところだと上です。」
ゲレンデをまっすぐ滑り降りて、ジャンプ台でジャンプ!そして横に2回転半回るのがこのキャブナインという技。ちゃんと着地をしないと成功とは言えません。しかもゲレンデを滑り降りていくスピードは時速100キロ近くになることもあるといわれている競技です。さぁ、それでは最後に今後の課題と目標を教えていただきましょう!
「体重も増やさないといけないなと思ってます。体重があった方が、高さが出るんです。それがポイントにつながってくるんじゃないかな...と思ってます。まず、大会に出るごとに優勝できて、何回もしていって、3年後のオリンピックまでに積み重ねていって、2018年の平昌オリンピックで金メダルをとりたいです。」
2018年、平昌オリンピックの時は19歳になっている雅ちゃんです。本当に楽しみですね、 女子スノーボード、鬼塚雅選手、是非応援しましょう!