アスリートや監督の皆さんに、勝利への思い、さらに、その競技の魅力を直々に教えていただきます!今朝登場するのは、トランポリンの森ひかるさんです。

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東京足立区にある、フリーエアースポーツクラブ所属、森ひかる選手です。1999年生まれ、現在15歳です。15歳ですが、日本の女子トランポリン界を引っぱっている一人が、この森選手なんです。なんでも、(2013年)14歳の時に、全日本選手権で優勝しています!(日本のトップに立った!)...すごいですね。トランポリン競技は、トランポリンの上で宙返りをしたり、回転をしたり、ひねりを入れたりするジャンプを、10本連続で行う競技です。しかも、この10本のジャンプそれぞれ、違う技をしないといけません。更に、10本連続で飛び切らないと点数がとれない競技なんです。つまり、トランポリンからはみ出したりして途中で止まってしまっても、やりなおしがききません。まさに1発勝負の競技なんです。そのジャンプの高さや、美しさ、技の難しさで得点が決まる競技なので、より高く!美しく!難しいジャンプをしながら、10本連続で飛び切らないといけないんです!これは大変な競技なのがわかってきました... まずは森選手に、トランポリンを飛ぶ上で大切な事は何なのか、伺いました。

「トランポリンのバネを使って上がる事が一番高さになるので、タイミングですかね。踏んで伸ばすタイミングとか、技にいくタイミングとか、タイミングは大事です。トランポリンは10本つなげないといけないので、予定の構成ができないと思ったら瞬間的に変えるというのも大事なところです。この技でこの場所だったらいけないなという時には1回宙返りに変えたりします。ぱっと考えないといけないので、迷ってしまったらもうダメですね。やっぱり自分の体でやる競技で、一回失敗したらもう飛べないという、一発勝負の競技なんで、メンタル面はすごい大事ですね。地面では味わえない感覚を味わえて、 空を飛んでるみたいで楽しいです。」

「瞬間的に技の構成を変える」とおっしゃっていましたが、森選手が10本飛び切るのにかかる時間は およそ20秒・・・ということは1回のジャンプにかかる時間はおよそ2秒です。さらに、トランポリンで森選手が飛ぶ高さは、7mほどの高さになるそうです。・・・これはビルの3階部分と同じくらいの高さになるそうです。そんな森選手の最大の武器は「トリフィス」という技なんだそうです。どんな技なんでしょうか?

「トリフィスは、前方3回宙返り、半分ひねりです。それを10本の中に2本入れられることが自分の武器です。 10本の1本目と3本目に入れます。最初の入りから、しっかり見ていただきたいですね。」

1回のジャンプの中で前方に3回宙返りをして、半分ひねる・・・「トリフィス」という技、覚えておきましょう。最後に、これからが本当に楽しみな森選手に今後の目標を伺いました。

「やっぱり東京の時には今よりも優勝の点数が上がると思うので、自分は東京で...地元でやるというのが一番の力だと思うので、環境も自分に合ってますし、応援してくれる方も多いので、やっぱり東京オリンピックで満足のいく演技をしたいです。2020年東京オリンピックでは自己ベストを出して、金メダルを獲得します。」