今朝はインドネシア共和国のバリ島です。
首都ジャカルタから飛行機でおよそ2時間のバリ島、島に暮らす人口の9割がヒンズー教の信者といわれます。毎年この時期には「ニュピ(Nyepi)」という新年の行事があり、今年は3月3日でした。「ニュピ」の前日には島中の邪気を払うパレードが行われ、夜が明けた朝6時から、翌日までの24時間は、外出をせず、大きな音も出さず、明かりを灯さず、家の中で、瞑想をしながら静かに過ごします。空港までもが閉鎖されるバリ島の「静寂の1日」は、住民だけでなく、観光客もその「しきたり」に従います。島内のホテルには、あえてニュピを楽しむための宿泊パックもあり、この期間はホテルでのんびりと過ごす、という目的の観光客もいるようです。
●バリ島の朝ごはんは「ナシクニン」です。

日本の赤飯のように縁起が良い食べ物とされていて、祝い事には欠かせない存在の「ナシクニン」。「黄色いごはん」という意味で、ココナッツミルク、すりおろしたターメリック(うこん)、さらにローリエやレモングラスと一緒に炊き上げたごはんです。
濃いめの味付けで煮た野菜や、揚げた鶏肉などのおかずを何種類か少しずつトッピングしていただきます。
唐辛子で作った辛味調味料の「サンバル」を少しかけて味を整えるのがポピュラーな食べ方。
たっぷりのインドネシア・コーヒーと一緒にどうぞ。
今朝はインドネシアの「ナシクニン」をご紹介しました。街中にある屋台の朝の看板メニューで、出勤途中に買って会社で食べる人も多いのだとか。
さて次回でこのコーナーは最終回となります。