今朝は東北、宮城県から名産の「笹かまぼこ」についてご紹介します。

今朝は宮城県です。仙台から電車で一時間あまりの石巻市。その石巻の沖合に浮かぶ「金華山」は周囲26キロの島で平地がほとんどない、標高445メートルの山でもあります。8世紀頃、我が国で初めて金を産出。時の朝廷に献上したことで「金華山」と呼ばれるようになったといわれます。

また、黄金山神社の聖域として、島全体が信仰の対象とされてきました。「三年続けてお参りすれば一生お金に困らない」とされ、昔から泊まり込みで参拝に来る人が多い土地です。東日本大震災、そして同じ年の9月の台風15号で甚大な被害を受け、いまもなお復旧途上です。

宮城県の名産は「笹かまぼこ」です。

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明治時代、「金華山」周辺の近海で、高級魚のヒラメの大漁が続き、消費地である仙台に大量に運び込まれましたが、保存ができないままに、持て余していました。そこでヒラメを使ったすり身でかまぼこが作られるようになったといわれます。

戦後になってから、地元伊達家の家紋にちなんで、笹の葉の形に焼いた「笹かまぼこ」が登場します。一般的なタラやグチのかまぼこに比べて柔らかいヒラメの「かまぼこ」は上品な香りと味が特徴です。でんぷんなどの増量剤を使わず、みりんや卵白などを練り合わせることで、プリプリとした食感を出しています。

仙台や石巻にあるかまぼこ店は、それぞれ特徴ある「笹かまぼこ」を発売しています。朝は何もつけないで、あたたかいごはんに乗せてどうぞ。

今朝は宮城県の「笹かまぼこ」をご紹介しました。さまざまな種類の白身の魚、チーズや野菜などを混ぜ合わせた変わり種など、バリエーションは豊富で、食べきりサイズで包装されたものがポピュラーです。