今朝はアイスランドから。1年に一度、朝に「シュークリーム」を食べる行事についてご紹介します。

今朝は北欧アイスランド共和国です。首都レイキャヴィークから、車で1時間ほど、アイスランドの南西部にある、レイキャネス(Reykjanes)半島。溶岩台地で温泉地帯が数多く存在、中でも世界最大の露天風呂と言われる「ブルーラグーン」は、自然が作り出す水色のお湯が雪景色に映える観光名所。高温の温泉水を利用して発電する3つの地熱発電所が、再生エネルギーの切り札として世界的に注目されています。
また去年は半島にある火山のそばで数百年ぶりに噴火があり、溶岩が流れ出しました。ただ、最寄りの町からは距離があり、住民への影響はなく、遠巻きに明るいオレンジ色に輝く溶岩を眺める新たな観光スポットとなっています。
●アイスランドの春は「ボッルダーグル(Bolludagur)」でスタート。
キリスト教徒が多いヨーロッパ、春の大イベントは4月の「イースター」。アイスランドでは、そのイースターの7週間前の月曜日から水曜日、春の訪れを告げるカーニバルが国民行事として浸透しています。その最初の月曜日は「ボッルダーグル」の日。今年は2月28日でした。
漁業が盛んなアイスランド、普段の朝食にはパンと一緒にタラの酢漬けなどを食べますが、この日ばかりはちがいます。まず子どもたちが両親を起こした後、家族で一緒に食べるのは、なんと「シュークリーム」。シュー生地にジャムとクリームを詰め、上からチョコレートをかけた「シュークリーム」を食べるのです。新聞では「シュークリーム」の広告やレシピが掲載され、スーパーには特設コーナーができるほど街中が盛り上がります。濃いめのコーヒーと一緒にどうぞ。
今朝はアイスランドで朝に「シュークリーム」を食べる行事「ボッルダーグル」をご紹介しました。家庭はもちろん職場や学校でも、この日ばかりは、朝から「シュークリーム」三昧になるのだそうです。