今朝は九州の熊本県から。納豆と一緒に食べる「お正月の雑煮」についてご紹介します。

今朝は九州・熊本県です。北部に位置する山鹿市は、江戸時代に領主となった戦国武将の加藤清正によって参勤交代の街道が作られ、宿場町として発展しました。また古くからあった温泉も同時に整備され、独自の文化を築き、栄えました。山鹿市では和紙の原材料である植物の「楮」の栽培が盛んだったこともあり、和紙を使った工芸品の作り手が高度な技術を競いました。中でも「山鹿灯籠」は古くから伝承される特産品の1つ。夏の「山鹿灯籠まつり」には民謡に合わせた踊りも披露され、多くの観光客がやってきます。

●山鹿市の特産品は「納豆」です。

一般的に「納豆」は東日本で多く食べられ、西日本ではそれほど食べられない、とされていますが、熊本県は納豆の消費量が多く、県内に納豆メーカーもあります。豊臣秀吉に領地を与えられて九州にやって来た加藤清正が納豆をこの地で広めたといわれます。山鹿市ではお正月のお雑煮にも納豆を使います。鰹と昆布だしに甘い醤油で味付けしたお雑煮。その中に入っている丸餅を、お箸で取り出し別皿に移します。そして、たっぷりと砂糖を加えて粘りが増した納豆に絡めて食します。残ったお椀の中身は、そのままいただきましょう。

今朝は熊本県の「納豆のお雑煮」をご紹介しました。納豆はそのままではなく、天日干しして乾燥したものに米粉をまぶした「こるまめ」と呼ばれるものを使うこともあるようです。