今朝は中華人民共和国の福建省です。中国の南東部にあって、海峡をはさんで台湾があります。全体的に平地が少なく、山がちな土地柄です。その山岳地域では、福建土楼と呼ばれる集合住宅が多く見られます。

木の骨組みと土壁で作られた大きな建築物は3階から5階建てで、上空から見ると長方形か円形。中央が広い庭になっていて、スタジアムのような見た目です。

20211001mo01.jpg

12世紀から20世紀にかけて建てられたものがほとんどで、福建省にはなんと20,000を超える土楼が存在。現在も80家族以上が生活しているとか。建物を含めたこの地域の生活様式は、2008年、ユネスコの世界遺産に登録されました。

福建省の名物は「光餅(グァンピン)」です。

「福建風バーガー」ともいわれる「光餅(グァンピン)」は、表面に胡麻をたっぷりまぶした固めのパンに、豚肉をはさんだシンプルな料理です。サクサクとした歯ごたえのある食感のパンは、甘塩っぱさと、酸味が絶妙なバランスで整えられたソースが、染みていくことで柔らかくなります。

もともとは国を守る兵士たちの食べものとして開発された携帯保存食だといわれます。今では豚肉以外の具材の「光餅(グァンピン)」が街中の屋台で売られ、ファーストフードとして朝から人気です。地元名産のウーロン茶と一緒にどうぞ。

今朝は中国・福建省のハンバーガー「光餅(グァンピン)」をご紹介しました。昔はパンに穴をあけてヒモを通し首に掛けて、持ち歩いたことから、現地ではヒモに通して「まとめ売り」していることも多いようです。