今朝は中央ヨーロッパの小さな国、チェコ共和国から。主食ともいえる、焼かないで作るパン。「クネドリーキ」についてご紹介します。

今朝は、チェコ共和国です。

日本のおよそ1/5程度の国土に、1000万人ほどの人々が暮らす国。首都プラハから、バスでおよそ3時間の場所にあるチェスキークルムロフは「世界で一番美しい街」ともいわれる、世界遺産の街です。16世紀にここを支配した貴族によってルネサンス様式の街が作られ、その頃に建てられた建造物が今も残っています。

20210730morning01.jpg

街のランドマークは、チェスキークルムロフ城という古いお城。その塔に登って見下ろす景色は、家々のオレンジの屋根とまわりを囲む緑の丘が美しく、まるで絵はがきのようです。

またチェスキークルムロフ城には「だまし絵」が採用されています。遠くからだと塔の装飾が立体的に見えますが、近寄って見ると「絵」」で描かれていることが分かります。この「だまし絵」の手法はお城だけでなく、街の建物にも使われていて小さな街の散歩の楽しみの一つでもあります。

チェコの主食は「クネドリーキ」というパンです

20210730morning.jpg

この「クネドリーキ」は、ふんわりと柔らかく、見た目はまるで「蒸しパン」のようです。味はほんのりと甘い程度なので、どんな料理にでも合わせられます。

その「クネドリーキ」の作り方は、粗挽きの小麦粉に牛乳や水を加えて生地を練り、ロールケーキぐらいの大きさに形を整えて、焼かずに茹でます。海と面していないチェコでは魚はあまり食べず、肉中心の食文化のため煮込んだ肉などのスープをしみ込ませて食べるのが一般的。

朝はフルーツを「クネドリーキ」でくるんで食べたり、ハチミツなどをたらして、甘くしていただきましょう。

フレーバーティーと一緒にどうぞ。

今朝はチェコ共和国の「クネドリーキ」をご紹介しました。生地を作るときにイチゴなどのベリー類を混ぜ込んでから作る「クネドリーキ」もあるようです。