今朝は北海道です。新千歳空港から車でおよそ1時間半。北海道南部、日高地方のほぼ中央部に位置する新冠町は、氷河の地形が残る山をバックに、太平洋をのぞむ場所にあります。町の名前は、アイヌの人々が着物や薬の材料として暮らしに取り入れていた、楡(ニレ)の木の皮を意味する「ニカプ」が語源と言われています。

そんな新冠町には、全国から「アナログのレコード」の寄贈を受け保管している「レ・コード館」という施設があります。"レ、てん、コード館"という表記になっているのですが、その理由は、繰り返す意味の「Re」と、ラテン語で「心」を表す「Cord」を合わせたもの、なんだそうです。館内では、歴史的価値のある蓄音機やSP盤などをはじめとしたレコード盤が展示されていて、その場で試聴することもできます。

●北海道の特産物の1つが「ほっけ」です。

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北海道は「ほっけ」の漁獲量が国内一位です。「ほっけ」が北海道の沿岸にやってくるのは餌を食べにくる5月~7月頃と、産卵にやってくる11月頃の年2回です。今の時期に漁獲される旬の「ほっけ」は、たっぷりとえさを食べ、あぶらがのった状態で、干物として流通します。

また、秋以降の旬は、春とはまた違った味わいがあって、食べ方も「すり身」がよいとされています。「ほっけ」は足がはやく、鮮度がすぐに落ちてしまうので、新鮮なものを食べることができるのは、地元に限られます。早朝に水揚げされたばかりのお刺身をいただきましょう。

都内ではアンテナショップの「北海道どさんこプラザ」が有楽町と池袋、吉祥寺にあり、たっぷりとあぶらがのった肉厚の「ほっけ」の干物を手に入れることができます。