今朝は東アフリカのエチオピア連邦民主共和国です。ソマリア、ケニア、スーダン、エリトリア、ジブチに囲まれた国。アフリカの中で最も古い歴史を持ち、植民地になったことはありません。現地のほとんどの人々は、朝日が昇る時間を0時0分としていて、夕暮れまでの12時間を1サイクルとするエチオピア時間を使っています。

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国土の多くが高地にあって、年間を通じて過ごしやすい気候ですが、エチオピア北部にあるダナキル砂漠は、夏の気温が50度以上、冬でも40度を越えるという、世界で最も暑い場所のひとつです。地殻変動で大地が引き裂かれた巨大な谷の部分が砂漠地帯で、広大な塩の湖や、塩でできた岩山など大自然の景観が見られます。その厳しい環境の中で暮らす民族は、塩を採掘して生計を立てそこから塩を運ぶラクダのキャラバンが今もなお活躍します。

●エチオピアの主食は「インジェラ」です。

80以上の民族が暮らし、それぞれ独自の文化を持つエチオピアですが、多くの人々の主食は「インジェラ」というクレープのような食べ物です。イネ科のテフという穀物の粉を水で練って発酵させ、薄く焼き上げてからくるくると巻いて、一口大に切ったものを食します。

おかずとなるのは焼いた羊肉や鳥肉を薄切りにした「ケバブ」、野菜や豆などの煮込み料理で、「インジェラ」を手でちぎって、おかずを挟んで食べるのが一般的です。

レストランではお皿のように敷いた「インジェラ」の上に、少しずついろんな具をのせた状態で出てくることもあります。生地が発酵しているので、少し酸味のある「インジェラ」は、ちょっぴり辛めの香辛料「バルバリ」とも相性がよく、食が進みます。朝は、せっかくですから、エチオピア原産の豆でひいた

コーヒーと一緒にいただきましょう。

今朝はエチオピアの主食「インジェラ」をご紹介しました。東京では中目黒にあるエチオピア料理専門店「クイーンシーバ」でも食べることができます。