今朝は中華人民共和国の天津です。北京から高速鉄道で30分あまりの港湾都市。北京への玄関口として古くから栄えてきました。かつて、イギリス、フランス、ドイツ、日本、ロシア、イタリアなどの外国人居留区があったこともあり、さまざまな文化の建造物が今も建ち並んでいます。

今年の中国のお正月「春節」は211日から17日まででした。帰省や旅行で大混雑する時期ですが、今年は政府が「今居る場所での年越し」を国民に呼び掛けたため寂しい新年の幕開けとなったようです。

●天津などが発祥の「煎餅(ジェンビン)」

漢字で「せんべい」と書く、中国の「煎餅(ジェンビン)」。クレープのような薄い皮で具材を包んだ軽食です。作り方はいたってシンプル。緑豆(リョクトウ)の粉や小麦粉を水で溶いた生地を鉄板に薄く広げて焼いてから、卵を割り落として、そのまま裏返して焼き上げます。生地はひと晩寝かせたり、雑穀を混ぜたりすることもあります。

朝からやっている屋台料理としてポピュラーですが、表面をカリッと焼いたり、しっとり仕上げたりとお店によってこだわりのレシピが。

甜麺醤や豆板醤の味噌にベーコンやハムなどの具材を巻いていただきましょう。熱い中国茶と一緒にどうぞ。