今朝はロシア連邦、シベリア地方のバイカル湖(Lake Baikal)です。ロシア南東部にあって、大きさはなんと琵琶湖のおよそ46倍!。南北に600キロメートル以上もある三日月型の巨大な淡水湖です。もともと深い海の底だった場所が地殻変動で湖になったため、水深が1600メートル以上、という世界一深い湖。ユネスコの世界自然遺産に登録されています。

外界から閉ざされていることもあって、バイカル湖には固有の生態系が数多く存在しています。また、水中の小さな生物が、にごりの原因となる藻や微生物を食べるので世界一透明度が高く、「シベリアの真珠」とも呼ばれます。

冬になると湖全体が分厚い氷でおおわれますが、青い光だけを通すこともあり、息をのむような美しさです。

●ロシアの朝は「シルニキ」ではじまります

ロシアの朝の食卓によく登場するのは「シルニキ」と呼ばれる柔らかい生のカッテージチーズ入りの「パンケーキ」です。ロシアでは「トヴォログ」という名前の白いチーズに、小麦粉と卵を加え、なめらかな生地を作り、フライパンで焼くだけというシンプルなレシピの「パンケーキ」。ほのかな酸味と、なめらかな食感が特徴です。

酪農が盛んなロシアでは、材料のカッテージチーズだけでなく、ヨーグルトやサワークリームなどの乳製品が豊富。焼きたてにそれらの乳製品と、はちみつをかけて食します。さっぱりしているのでいくつでも食べられそうな「シルニキ」。熱々の紅茶と一緒にいただきましょう