今朝は鹿児島県北西部に位置し、熊本県に接していている出水市です。毎年、越冬のためにシベリアなどからツルがやってくることで知られています。

その数はなんと1万羽を超えるといわれていて、種類の多さも日本一と言われています。出水市は「鹿児島県のツル及びその渡来地」として国の特別天然記念物にも指定されています。

訪れるツルの数が最も多くなる時期はちょうど12月から1月頃。毎朝6時30分から7時頃の朝焼けの中、ツルのねぐらになっている干拓地からエサを求め、羽を広げて一斉に飛び立つツルの姿は、思わず息をのむほど。そんな圧巻の景色が見ることができるのが、干拓地のそばにある「出水市ツル観察センター」。きょう元日は朝7時から営業だとか。

●鹿児島のお雑煮には「殻付きの焼き海老」が欠かせません

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昔から 出水市の沖合で、冬になるとたくさんとれた「海老」。江戸時代には保存のため、海老を 松の薪であぶり焼きにして干した高級食材「干し焼きエビ」が、薩摩の大名「島津家」に納められていました。そういった経緯から、鹿児島のお雑煮は「殻付きの干し焼きエビ」を使うのが特徴となっています。

また、お雑煮に海老を入れるのは「腰が曲がるまで長生きできるように」、という意味もあり、さらには「まめに元気に働けるように」と、豆がついた「もやし」を入れることで、縁起を担いでいるそうです。焼いた切り餅に、さつま揚げも入れて、いただきましょう。

今朝は鹿児島の「殻付きの焼き海老」入りのお雑煮でした。お雑煮に入れるお餅、九州では「丸餅」が一般的ですが、鹿児島では「切り餅」がポピュラーなんだそうです。