今朝は富山県氷見市です。県の北西部に位置し、富山湾に面した漁港のある町です。春から初夏にかけて、また冬にも、しばしば「蜃気楼」が あらわれることで有名な富山湾。海水の温度と空気の温度の差が大きくなると、空気の密度が急激に変化します。

そういった条件が重なった時に、本来直進するはずの光が曲がって届くため、遠くの景色が虚像として浮かんで見えるのが気象現象です。

晴れた日には、長い時間「蜃気楼」が現れることがあり、時には一日中安定して見ることができる日もあります。実際に見えている建物や煙突などの対岸の風景や遠くの船が水面にぽっかり浮かぶように見えることもあります。季節による気温などの条件によってさまざまな「蜃気楼」があらわれるので、写真に収める人も海岸で見られます。

富山県の旬の食材は「寒ブリ」です。

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氷見漁港は、冬場に脂が乗り切ったブリが水揚げされることで有名。重さ6キロ以上のブリが安定して出荷できる見通しが立つと、地元の漁業協同組合から「寒ブリ宣言」が出て旬の時期を迎えます。ちなみに、去年は11月20日に出ましたので、今年もそろそろでしょうか。

ブリは、とれたてで鮮度のいいお刺身で味わうと、コリコリした食感で、旨みが口の中にふんわりと広がります。また、薄切りにしたブリを、出汁にさっとくぐらせてからポン酢やごまだれで食べる「ブリしゃぶ」は、冬ならではの鍋料理です。朝は、お味噌汁の中にブリの切り身を入れていただきましょう。あつあつの白いご飯と一緒にどうぞ。