今朝はトルコ共和国です。

20200724morning.jpg

トルコの首都アンカラはイスタンブールに次ぐ大都市。1万年前には既に人々が暮らしていたという場所で、この地の主導権をめぐって、さまざまな勢力が争いました。

ローマ時代には文化、交易、芸術における中心地で、オスマン帝国時代には、シルクロードを東に向かうキャラバンが通る重要な交易地として栄えました。

また、アンカラは軍事的にも有利な立地条件を兼ね備えていました。そのため今からおよそ100年近く前のトルコの独立戦争ではアンカラが基地として選ばれ、独立後は首都となったのです。

街には数千年の歴史の移り変わりを伺い知ることができる遺跡や歴史的建造物が点在し、観光客に人気のエリアです。

●トルコの朝ごはんは「シミット」です。

「シミット」とはドーナツのような円形のパンのことで、15世紀頃、オスマン帝国の時代にひろまったとされています。その作り方は、二本の細長い生地を使い、よりあわせながらリング状の形にしていくというもの。できあがった生地は、カラメルを加えた水に数分間ひたし、そのあと全面にゴマをまぶし、オーブンで焼き上げます。

「シミット」は、もっちりとした歯ごたえがあり、食感はベーグルに似ているともいえます。噛みしめると塩味の中に、ほのかな甘味があるところが特徴でトルコ全土で朝食の定番として食べられていますが、地域によって大きさや食感が違うようです。

アンカラの「シミット」は表面がパリパリで他の都市より小さめ。 ヨーグルトを水で溶いた甘くない飲み物「アイラン」と一緒にどうぞ。