今朝は宮崎県延岡市です。

九州山地の一部を含み、東は日向灘に面した街です。海沿いの海岸では、干潮になって水位が低くなると岩肌が露出する場所があります。そこは「さざれ石」を見ることができるポイント。

「さざれ石」は遠い昔、河口にころがっていた無数の細かな石と砂に、川から流れてきた石灰質が溶け、粘土のようになってくっつき、さらに気の遠くなるような時間を経て固まって石になったものです。中でも大きな岩に成長したものは「さざれ石の巌」と呼ばれ各地で大切に保存されています。

自然が創り出した延岡の「さざれ石」は、「日豊海岸国定公園」の中にあり、一目見ようと多くの人が訪れます。

●宮崎の地元の野菜は「日向かぼちゃ」です。

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アメリカ大陸 原産のかぼちゃが日本に入って来たのは、16世紀半ばの戦国時代の頃で、ポルトガル人が鉄砲と一緒に持ち込んだと言われています。表面が黒緑色ででこぼこした「黒皮かぼちゃ」といわれる品種で「日向かぼちゃ」として宮崎以外ではあまり手に入らないものでした。

栽培が盛んで簡単に手に入る「西洋カボチャ」は加熱するとほくほくとした食感で甘いのが特徴ですが、「日向かぼちゃ」は水分が比較的多く、粘り気のある食感と控えめな甘さが持ち味。出汁を大切にする日本料理で使われる高級食材です。

朝は味噌漬けにした「日向かぼちゃ漬」をいただきましょう。小さく刻んだ「日向かぼちゃ漬」はまるで「たくわん」のようなコリコリとした歯ごたえ。あたたかいご飯と一緒にどうぞ。