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今朝は北アフリカ、モロッコ王国です。アフリカ大陸北西部に位置するモロッコ。その北側にある「フェズ」。行き交う商人や、巡礼者などが立ち寄る場所として2000年以上も前から栄えてきた街です。小高い丘に囲まれ、街の中には川が流れます。その川沿いから少しずつ発展していきました。

フェズの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されていて、世界中から観光客が訪れます。旧市街の入り口「ブー・ジュルード門」を入ると、そこは迷宮都市。メインの道は2本あるものの、車も通れないような狭い路地ばかりが複雑に交差しています。そのあまりの迷宮ぶりに、「ガイドブックも地図も役に立たない街」と言われることも。そんな細い道には、名物の「なめし皮」の工房や、革細工の工芸品を売る店などが密集していています。

●モロッコの野菜料理は「ザールーク(Zaalouk)」です。

「ザールーク」とはアラビア語で「とろとろになった」という名前のナス料理。トマトの酸味にスパイスが効いているのが特徴です。その作り方ですが、まず、ナスをオリーブオイルで時間をかけて煮込みます。そして、賽の目に切ったトマトを形が崩れるまで高温で炒めたものに煮込んだナスを細切れにして加え、塩コショウで味を整えます。そのあとは、ペースト状になるまで かき混ぜながら熱していき、オリーブオイルをまわしかけて出来上がり。

モロッコだけでなく北アフリカの国々でも食べられる料理で、クミンやパプリカ、パセリなどを味のアクセントにします。この「ザールーク」自体を前菜として食べることもあれば、これをベースにして肉などを入れて煮込むこともあるようです。朝はちぎったパンをディップして食べると、とまらないおいしさ。生クリームをトッピングした甘いアボカドのシェイクと一緒にどうぞ。