今朝はドイツ西部のケルンです。

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ローマ時代からの歴史ある街ケルンは、ライン川の両側にまたがる都市。その左岸にある旧市街地には、歴史的建築物や美術館などが建ち並びます。中でも世界遺産に登録されている「ケルン大聖堂」がひときわ目を引きます。157メートルという世界有数の高さを誇る2つの塔を持ち、近すぎる場所では全体像を見ることができないほど。鑑賞スポットとしては、少し離れたライン川にかかる橋などが有名です。

「ケルン大聖堂」はゴシック建築の外観だけでなく、その内部も荘厳な作りで見る者を圧倒します。特に聖堂の入口から祭壇までの通路には「バイエルンの窓」とよばれる、キリスト教にまつわる絵が描かれた、フォトジェニックで美しいステンドグラスがあり、柔らかな色の光を、建物内部に映し出しています。

貴重な品がある宝物館なども含め、見どころ満載のスポットで、世界中から観光客が訪れます。

●ドイツの国民食は「じゃがいも」です。

ドイツ料理といえば「じゃがいも」を使った料理がいろいろとありますが、冬の定番は「カルトッフェルズッペ(Kartoffelsuppe)」と呼ばれる「じゃがいものスープ」。レストランやカフェ、そして「クナイペ」と呼ばれる、ビールや軽食などを出す大衆的な居酒屋でもポピュラーなメニューです。とろりとしたポタージュで冷めにくく、寒い時期には欠かせない一品。「じゃがいも」の濃厚な甘みとうまみがやみつきになるおいしさです。

この「カルトッフェルズッペ(Kartoffelsuppe)」、じゃがいもの形が崩れるくらいにじっくりと煮るのが特徴で、ベーコンや玉ねぎを入れ、クローブやタイムなどのスパイスで味を整えます。ソーセージやきのこ、グリーンピースなどを入れることもあるようですが、つけあわせの「スープ」感覚ではなく、単品で食べるのが一般的。朝はパンをちぎって浸しながらいただきましょう。

今の時期、ケルン大聖堂前ではクリスマス・マーケットが行われており、大聖堂をバックに、煌びやかなイルミネーションや、お買い物を楽しむことが出来ます。

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