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今朝は中央アジア、ウズベキスタン共和国です。

以前はソビエト連邦の一部でしたが、1991年に独立。シルクロードの中継地点にあるため、大昔から多くの人々が訪れ、さまざまな地域の文化が融合する、まさに交差点のような場所でした。

そんなウズベキスタンの古都「サマルカンド」は、13世紀にモンゴル帝国に破壊されましたが、その後、この地を治めた「ティムール」が、一流の建築家や芸術家を集め、世界一の美しい都を目指して、再建を行いました。

イラン・トルコの「コバルト」や「ターコイズ」と、中国の磁器とが融合した、「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる青いタイルが街を彩る象徴となっています。

このため「青の都」という別名も持ち、今も世界中から観光客が訪れます。

●ウズベキスタンの定番料理といえば「ラグマン」です。

「ラグマン」はウズベキスタンをはじめとする中央アジアの代表的な料理。つるりとしたうどんのような白い麺の上に、トマトなどの野菜やラム肉がたっぷり入った、具だくさんの熱い「煮込み」をかけたものです。地方や家庭によってレシピはそれぞれ異なるものの、麺は小麦粉を手打ちにして適度なコシで茹で上げるのが伝統の作り方。

最近ではスーパーなどで売っている麺を買ってくることもあるようですが、各家庭で食べるだけの量を、打ち立てで作るのが基本のスタイルです。

野菜はトマトとタマネギ、じゃがいもがベースで、インゲン豆など、季節の野菜を食べやすく切ったものをふんだんに使うのがポイント。塩だけで味をととのえ、野菜のうまみをしっかりと引きだします。欠かせないのはスパイスで、クミンを使うのが一般的。

寒い朝はあたたまる汁気の多い「ラグマン」にして、あつあつの食材に息を吹きかけてさましながら、いただきましょう。

たっぷりといれた紅茶と一緒にどうぞ。