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今朝はフィンランド共和国です。

首都ヘルシンキから電車で1時間半あまりの街「タンペレ」。ナシ湖とピュハ湖という二つの湖の間に位置し、湖と森に囲まれた、北欧らしい美しい街並みが特徴の美しい街です。さて、フィンランドといえば、「ムーミン」の生まれ故郷として有名ですが、この「タンペレ」には世界で唯一といわれる「ムーミン美術館」があります。作者トーベ・ヤンソンが執筆し、挿絵を手がけた「ムーミン」の本や原画を見ることができたり、ストーリーを立体模型、文字や音声による解説、音響やライティングなどで臨場感豊かに体験できる施設となっていて、年間を通じて、世界中から観光客が訪れます。

●フィンランドの朝ごはんは「プッラ(pulla)」ではじまります。

「プッラ」とはフィンランド語で「甘いパン」のこと。ベリーなどのジャムを使ったもの、ザラメの砂糖をまぶしたもの、レーズンを混ぜ込んだもの、バターなどの乳製品を使ったものなど、さまざまな種類があって、味や形は数えきれないほどあります。日本の菓子パンに似ていますが、フィンランドの「プッラ」は、パン生地にカルダモンのスパイスを混ぜ込むのが特徴です。家ごとにおばあちゃんから伝えられるレシピが異なります。早朝のフィンランドの台所からは、カルダモン入りの「プッラ」を焼く香ばしい匂いがたちのぼります。家庭で作るだけでなく、パン屋さんでも売られていて、スライスして大人数で食べるものあれば、一人用の手のひらサイズまで、さまざまな大きさの「プッラ」が売られています。

焼きたてを手でちぎりながら、濃いめのコーヒーと一緒にどうぞ。