今朝は福井県です。

日本海に面する小浜市から京都へと続く「若狭街道」は、別名「鯖街道」とも呼ばれています。海で獲れた「鯖」を、京の都へ運んだ歴史ある道として、2015年、日本遺産に認定されました。

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その「若狭街道」の中継地点、「熊川宿」は、江戸時代に宿場町として栄え、江戸時代の風情が残る建物や佇まいが保存されています。地元の特産品を扱う「道の駅」や「鯖街道資料館」だけでなく、古民家を利用したカフェや食堂、雑貨店などが軒を連ね、休日には観光客で賑わいます。

●福井県の名物料理といえば「焼き鯖寿司」です。

徒歩がメインの移動手段だった時代は、早朝、小浜の港を出発し、一昼夜歩き続け、翌朝ようやく京都に到着します。鯖が腐らないようにするため、水揚げした後に塩でしめると、京都に着く頃には、ほどよい味加減になっていたと言われています。

塩と酢でしめた、いわゆる〆鯖をすし飯の上に乗せた押し寿司の「鯖寿司」には古い歴史がありますが、全国の駅弁ブームで近年、新しい名産品として焼き鯖が乗っている「焼き鯖寿司」ができました。酢飯と焼き鯖の間に、生姜を甘酢に漬け込んでスライスした、お寿司屋さんで出てくるような「ガリ」をはさむのが特徴です。鯖の切り身を直火で焼いてから、合わせ酢に漬け込んだものや、オリジナルのタレをかけたものなど、レシピはさまざま。

濃いめに煎れた、熱い日本茶と一緒に焼き鯖を・・・どうぞ。