今朝は東ティモール民主共和国です。

オーストラリアの北に浮かぶティモール島。その東側半分を国土とするのが東ティモールで、西側の半分はインドネシアの一部です。国土の広さは首都圏の東京、千葉、埼玉、神奈川を合わせたくらい。2002年にインドネシアから独立を果たし、およそ120万人が暮らす独立国です。独立以降、国連による監視のもとで情勢も安定し、ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟に向け、国を挙げて取り組んでいます。

その昔ポルトガルの植民地だった影響で、国民のほとんどがキリスト教徒で、あちこちに教会が建っています。その中でも象徴といえるのが、首都ディリの中心部から車で15分あまり。海を見下ろす場所にあるキリスト像。高さが27メートル、アジアで一番の大きさといわれ、まさに街のランドマークとしてたたずんでいます。

●東ティモールではインドネシア料理が主流です。

独立する前はインドネシアの一部だったこともあり、食文化はインドネシア料理が今でも主流の東ティモール。中でも「バクソ(BAKSO)」と呼ばれる「つみれ団子」が有名です。

牛肉をミートボール状にしますが、日本の「つみれ」よりも硬くて歯ごたえがあるのが特徴で、少量のタピオカをつなぎにして作るのが秘訣。

現地の方々は「ワルン」と呼ばれる大衆食堂をよく利用します。朝はすぐに出来て、軽く食べられるバクソを使ったインスタント麺が人気です。

あっさりした塩味のブイヨンベースのスープに、バクソと一緒にゆで卵や野菜、豆腐などと一緒に入れて、中華麺かビーフンの麺でいただきます。

一般的な日本のラーメンよりも麺は少ないスープ感覚。お好みで「サンバル」という唐辛子の調味料を足してどうぞ。

インドネシア本土では、住民の宗教によって、鶏肉、豚肉、また魚のすり身を使う場合もあるようですが、東ティモールでは牛肉を使うのが一般的なようです。