今朝は、オーストリア共和国のインスブルックです。オーストリアの西側に位置するインスブルックは、チロル州の州都でもあり、イタリアとドイツを結ぶ宿場町として 古くから栄えてきました。ハプスブルク家が統治していた時代には、政治、経済、芸術の中心で街には、今もなお 当時の面影が残っています。

特に旧市街には「黄金の小屋根」と呼ばれる15世紀の建造物があり、そのバルコニーには2657枚の金の瓦が使用されています。まさに往年の富と繁栄の象徴ともいえるランドマークです。

またインスブルックは過去2度にわたり冬季オリンピックが開催されたこともあり、ウインター・スポーツの拠点としても知られています。

中でも「ベルクイーゼルのジャンプ台」は、(今は亡き)建築家ザハ・ハディドさんによる設計。ジャンプ台の一番高いところがタワーになっていて、そのタワーにはチロル・アルプスが見渡せるパノラマ展望台のほかレストランもあり、選手でなくても気軽に立ち入ることができるようになっています。

●オーストリアのパンは「カイザーゼンメル」。

オーストリアで生まれたパン「カイザーゼンメル」。カイザーとは「皇帝」のことで、パンの上の面に皇帝がかぶっていた「王冠」のような模様があるので、この名前がつきました。

*日本では「カイザーロール」とも呼ばれることが多いパンです。やはり、ふんわりとした焼きたてが一番おいしく、朝はパン屋さんで買ってきて、日本のロールパンのように手でちぎってバターやジャムを塗りながら食べるのが一般的。

てっぺんの「王冠」部分は、何も乗っていないプレーンタイプの他、白ゴマや黒ゴマ、ケシの実やカボチャの種、ヒマワリの種などがちりばめられているものも、よく食べられています。

そしてハンバーガーのバンズのように、水平に2つにカットしてその間にチーズやハムなどの具をはさんでサンドイッチのようにして食べることも。濃いコーヒーと一緒にどうぞ。