今朝は静岡県浜松市です。ヤマハやカワイなど、世界的に知られる楽器メーカーの本社がある街です。JR浜松駅の近くにあるのが、浜松市が運営する「浜松市楽器博物館」。

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日本をはじめとするアジア、アフリカ、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパのエリアごとにコーナーが分けられ、世界中のさまざまな楽器がおよそ1300点が展示されています。

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入るとすぐ目に飛び込んでくるのは、インドネシアの楽器「ガムラン」のコーナー。そのきらびやかな極彩色の見た目にまず圧倒されます。そして、個性的な民族音楽の楽器、地域によって多種多様な進化をとげるギターなどの弦楽器や木管楽器、チェンバロからピアノ、シンセサイザーに到るまで鍵盤楽器の歴史がわかるコーナーもみどころです。

初めて見る楽器でも、ヘッドフォンやスピーカー、モニターなどで、演奏法や、どんな音が出るかを解説と共に知ることができます。もちろん、手を触れることができない楽器もありますが、「体験ルーム」では、珍しい楽器の数々を自由に鳴らすことができます。

●浜松といえば餃子が名物ですが、実はもうひとつの名物があります。

浜松市民にとってのソウル・フードのひとつは「遠州焼き」。

薄めに焼きあげた、お好み焼きのようなものですが、生地の中に、ネギやキャベツだけでなく「たくあん」を入れるのが特徴です。他の地域で一般的なキャベツ中心のお好み焼きと区別するため浜松周辺の昔の地名を入れた「遠州焼き」というネーミングになりました。

かつて、食料不足だった時代に手に入りやすかったのが地元特産のだいこんで、その漬物「たくあん」をお好み焼きの具のひとつにしたのがルーツ。

水分を多めにした生地で、パリッと、そしてこんがりと焼き上げます。香ばしい香りと、たくあんの甘味がマッチし、カリカリした食感がアクセントとなります。

クレープのように具をはさみ、折り畳んでいただきましょう。静岡名産のお茶と一緒にどうぞ。