今朝は鹿児島県鹿児島市です。江戸時代初期、薩摩藩主だった島津氏によって作られた庭園が「仙巌園」。

桜島や錦江湾を望むことができ、雄大な景色が楽しめます。東京ドームより一回りほど広い敷地にある御殿は、もともと島津家の別邸として築かれましたが、幕末になると国内外の要人を招待する迎賓館として使われました。

また、隣接する土地には、薩摩藩独自の近代化を目指して建設されたヨーロッパ式の製鉄所や、ガラス工場などがあります。それらの史跡や史料を展示する博物館「尚古集成館」などが、「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されました。

●鹿児島の旬の野菜は「といもがら」。

20190809morning01.jpg

「といもがら」はハスイモという多年草の葉っぱを支える茎の部分のこと。気温が高くて野菜が育ちにくい鹿児島の夏場、その昔からハスイモは日陰でもよく育つということもあって、どの家庭でも、軒先に植えられていました。

茎の部分に無数の穴が通っているハスイモは、シャキシャキしたみずみずしい食感が特徴。あっさりして、どんな食材にも合わせられる万能の野菜です。

生のまま醤油をかけて食べたり、茹でたものをおひたしにしたり、合わせ酢と一緒にした「酢の物」もポピュラーです。朝は「といもがら」の味噌汁をいただきましょう。

あたたかいご飯と、一緒にどうぞ