今朝はマレーシア、ボルネオ島のコタキナバルです。

日本の国土の2倍近い広さのボルネオ島には、マレーシア、インドネシア、ブルネイと3つの国があります。島の北部にあるマレーシアのコタキナバルは、サバ州の中心都市。そのサバ州の人口のおよそ3分の1を占める先住民が、この時期に「タダウ カアマタン」というお米の収穫祭を行います。

米の精霊に感謝し、次回の豊作を祈願するお祭りは、5月初頭からサバ州各地で行われ、昨日から今日にかけて、その総集編ともいえるイベントで幕を閉じます。民族衣装をまとった伝統音楽やダンスなどと共に、「サバ州の収穫祭女王」、いわゆるミスコンが開催。お米のお酒「タパイ」や伝統料理などを食べながら盛大に盛り上がります。

●サバ州の郷土料理は「ヒナヴァ(Hinava)」です。

「ヒナヴァ」とは、とれたての魚の刺し身を使ったサラダで、スライスしたエシャロットや赤タマネギ、ゴーヤなどを混ぜ、赤唐辛子、ライムの果汁、すり下ろした生姜で味を整えます。火を一切使わずに、材料をすべて生のまま包丁で切り、混ぜるだけという、お手軽な一品です。

朝は材料を細切れにして、ペーストのようになった「ヒナヴァ」を冷蔵庫で冷やしたものをトーストに乗せていただきましょう。酸味と辛さと、野菜の苦味が交じり合い、食欲を刺激します。コーヒーの粉を鍋に入れ、じっくり煮出してそのままカップに注ぎ、粉が沈んだタイミングで飲む、上澄みのコーヒーと一緒にどうぞ。