今朝はカリブ海の国、キューバ共和国です。首都ハバナから飛行機で1時間ほどのフライトでいける港町「サンティアゴ・デ・クーバ」は、かつてスペイン人によって開拓され、スペイン植民地キューバの首都として栄えました。たびたび敵対する国の海賊からの襲撃があったため、「モロ要塞」とも呼ばれるサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城が出来ました。ルネッサンス様式で設計された建物でしたが、街を守るための武器や砲台を完備した建物を増築。近年、修復を経て、ユネスコの世界遺産に登録されました。

またサンティアゴ・デ・クーバとその周辺には、60年前のキューバ革命のきっかけとなった場所や、作家ヘミングウェイの「老人と海」のモデルとなる教会などが点在。キューバの歴史に欠かせない場所として観光客が訪れます。

●キューバの朝食は「ボカディート」ではじまります。

「ボカディート(Bocadito)」とはサンドイッチのこと。お米が主食のキューバですが、朝はパンがポピュラーです。日本のサンドイッチと違うのは、スライスした食パンではなく、ロールパンのような小ぶりの柔らかいパンを使います。具はハムやチーズ、薄く焼いたオムレツがメインで、すりおろしたパプリカやオリーブが味のアクセントとなります。

ピクルスやスライストマトなどをはさむ場合もありますが、具をペースト状にしていただくのが一般的。手軽にテイクアウトできて、すぐに食べられる、キューバ流のファストフードといえるでしょう。

たっぷりと砂糖が入った深煎り「コーヒー」と一緒にどうぞ。