今朝は中華人民共和国の北東部、朝鮮半島の北に位置する、遼寧省の街・瀋陽(Shenyang)です。

今の時期は昼間でも気温がマイナス10度以下となる土地。鉄鉱石や石炭などの資源が豊富で、機械工業などの重工業を中心に発展してきました。清の時代には一時、都として定められたこともある瀋陽。皇帝がつくった宮殿や、お墓を中心とした場所は広大な公園として整備され、世界遺産にも登録。市民の憩いの場としてたくさんの人々がやってきます。これまで重工業の国有企業が多かったことなどから自由競争が進まず、上海など沿海地域に比べると改革に遅れをとりました。しかし近年はソフトウエア産業に力を入れていることで、再び活気あふれる街として注目されています。

●中国のお正月に「お餅」は欠かせません。

今年の中国の旧正月「春節」は2月5日。お休みは、その前日2月4日から10日までの7日間です。中国のお正月のお餅は「年糕」と呼ばれ「仕事と生活が年々よくなる」という意味の縁起物。日本のお餅は「もち米」を蒸したものを杵と臼を使って作りますが、中国のお餅は粉にした「もち米」を水で練ったものをこねて作ります。日本では甘くする場合にはあんこなどと一緒に食べるのが普通ですが、お餅を作る段階で直接砂糖を入れるのが「年糕」。中国国内でも地域によって、色や甘さの度合いが異なりますが、特に北部では白くて、びっくりするくらい甘いのが特徴です。こんがりと焼いた「年糕」を、あたたかい「中国茶」と一緒にどうぞ。