今朝はカナダ・モントリオールです!カナダの中でもフランス語が公用語になっている地域なので、街中の地名の標識、お店の看板はすべてフランス語。北米のパリともいわれるほど、美しい都市です。日本の最北端、稚内とほぼ同じ緯度に位置するので、真冬になると氷点下20度以下になることもしばしば。そのためモントリオールは地下道が発達していて、中心部では外に出ることなく移動できるようになっています。地下鉄の7つの駅、通勤電車の2つの駅、バスターミナルに接続する最大の地下道は、ホテルや博物館、スポーツアリーナ、大学などの施設とも繋がっていて総延長33キロメートルにも及びます。単にビルを結ぶ地下道ではなく、そこにさまざまな店が軒を連ね、 全体がショッピングモールのように地上とは別世界となっています。

朝ごはんはモチモチの「ベーグル」で。

世界中からの移民を受け入れているモントリオールでは、バラエティに富んだスタイルのファストフードのお店が目立ちます。そのなかでもユダヤ系移民の食べ物といえば「ベーグル」。ニューヨークの「ベーグル」は有名ですが、モントリオールの老舗の「ベーグル」のお店は、ちょっと違ったレシピです。その特徴は、塩を使わず卵を使って麦芽の生地をこね、ハチミツを入れたお湯で茹でるため、ほんのり甘みがあること。またオーブンではなく、石窯に入れて薪の炎で焼き上げるので、外がカリカリで、噛み締めるとモチモチの食感がポイントです。24時間営業の「ベーグル」専門店もあり、早朝から出勤途中の人や学生などが店の前に行列を作ることもしばしば。カフェや家庭ではサーモンやチーズなどの具材をはさんでしっかりとした朝ごはんとして食べるのが一般的ですが、朝は、焼きあがったばかりの香ばしい匂いが漂う「ベーグル」を、お店で受け取り、その場でいただきましょう。それほど大きくはなくても、しっかりとお腹にたまります。

紙袋から取り出して、店の前のベンチに座って、どうぞ。