今朝はベネズエラ・ボリバル共和国です!日本のおよそ2.4倍の国土に3000万人あまりの人々が暮らす国。そのベネズエラを横断するように流れるのがオリノコ川です。山間部の上流で集まった豊富な水によって下流では川幅が広くなり、河口では広大な三角州をつくり大西洋に注ぎます。

オリノコ川流域には、独特の生態系があり、世界最大級のワニやピンク色のアマゾンカワイルカ、獰猛なピラニア、大蛇アナコンダなどが生息しています。下流部分ではそうした動物を船から見るツアーもありますが、観光地化が進んでいないオリノコ川上流にはまだまだ手つかずの自然が残っていています。文明から隔絶された、昔ながらの暮らしを続ける先住民の方々が暮らす深い森も存在します。

●ベネズエラの朝ごはんは「カチートス(Cachitos)」。

首都カラカスに店を開いたイタリア人のパン職人が作ったのが最初といわれ、そこから一気に普及した「カチートス」。その形から「ベネズエラのクロワッサン」とも呼ばれるスライスハム入りの三日月型のパンです。

しかし、クロワッサンのようなパリパリとした食感はなく、ロールパンのようにふんわりとしています。生地の中にスライスハムを入れてから焼くのが一般的で、一緒にチーズを入れることも多いようです。

日本のパン屋さんにもよく見かけるハムロールと似ていて、朝ごはんの定番として、ベネズエラ全土で食されます。街中のパン屋さんが「カチートス」を一斉に焼く香りが、カラカスの朝の風物詩だとか。玉ねぎやトマトを入れたスクランブルエッグ「ペリコ」をおかずにして、深入り深煎りのコーヒーと一緒にどうぞ。