今朝はパキスタン・イスラム共和国です!インドの北西に位置し、日本のおよそ2倍の面積をもつパキスタン。パキスタン最大の都市カラチから北に350キロあまりの場所に世界遺産「モヘンジョダロ」があります。ここは紀元前2600年ごろからおよそ900年続いたインダス文明の遺跡。

インダス川に接した街は、かつて水上交易で栄えていたとされています。多い時で3万人以上が暮らしていたといわれるモヘンジョダロは、綿密な計画により、碁盤の目のように街が整備されていました。当時の建物は窯焼きにしたレンガを固定したのち、アスファルトで覆い、さらにレンガを重ねるという高度な耐水技術でできていたそう。

これまで発掘された遺跡は、まだ2割以下で、地下に何層にも遺跡が積み重なっているため、全容は不明。しかも、エジプト・メソポタミア・黄河と並ぶ四大文明の中で唯一、文字が解読されていないため、より一層、謎が深まります。

●朝はパキスタンの国民食の「パラタ」で

「パラタ」は丸くて平べったいパンの一種。見た目はクレープやナンのようです。小麦粉と水と塩で作った生地の中に「ギー」と呼ばれる牛の脂が練りこまれているため、油っぽいのが特徴。そして、噛みしめると少し甘みを感じます。市場の売店では、朝早くから白く丸めた「パラタ」の生地が次々と焼かれていて、朝ごはん用に売られています。

外側はパイのようにサクサク、中がモチモチとした食感で、鶏のひき肉などを巻いたりして食べるのが一般的。スパイスで味付けをしたジャガイモや、大根などの野菜を生地に練りこんだ「パラタ」もまたポピュラーです。

さっぱりとしたヨーグルトドリンクの「ラッシー」と一緒にどうぞ。