今朝は2018FIFAワールドカップロシアで日本代表のベースキャンプとなっている、ロシア連邦、タタールスタン共和国のカザンです!

モスクワから東に800キロメートル、飛行機でおよそ1時間30分。ロシアでは「母なる川」として知られる大河、ヴォルガ川沿いにあって、1000年以上の歴史を誇る、ロシア連邦で最も古い街の一つです。

カザン市内の丘の上にそびえるのが、2000年にユネスコの世界文化遺産にも登録された城塞「クレムリン」。モスクワにある旧ソ連の「クレムリン」よりも広くて古いです。数百年にわたり、その時々の権力による破壊と建設が繰り返されますが、ロシア正教会の聖堂とイスラム教のモスクが同じ敷地内に再建されています。他にも、ピサの斜塔とほぼ同じ高さと傾きがある「スュユンビケ塔」など見どころも多く、世界中から観光客が訪れます。

●朝はタタール料理の伝統菓子「チャクチャク」で

チャクチャクは、発酵させる前のパン生地を、小指の先ほどの大きさに切って丸め、油で揚げたスナック菓子のようなもの。揚げた後に専用の型に入れ、たっぷりと「はちみつ」をかけ、さましながら固めていきます。ひとつひとつがくっついていて塊となった「チャクチャク」。味と食感は「かりんとう」に似ています。

今や広くロシア国内で食べられている「チャクチャク」ですが、発祥とされるタタールスタンではカフェのメニューをはじめとして、あらゆる場所で見かける、市民生活には欠かすことができない、日常の食べ物です。

さらに、カザン市街にはの専門店もあったり、スーパーの中にコーナーがあったり、お土産として売られたりもしています。そんな「チャクチャク」を、甘い紅茶と一緒にどうぞ。