今朝はデンマーク王国、三番目の都市オーデンセです。首都コペンハーゲンからは、電車で橋を渡っておよそ1時間半。オーデンセは、街の名前が北欧神話にちなむとされる歴史のある都市で、中世から巡礼の地とされていました。童話作家アンデルセンが1805年に生まれた家が今も残り、博物館として貴重な品々が展示されています。冬になると極端に日照時間が短くなる北欧だけに、今が短い夏のピークを楽しむ人々で街は賑わいます。特に夏至の前夜は、デンマーク中のあらゆる場所で焚き火がたかれ、夜遅くまで屋外でパーティを楽しみます。

朝はコールド・プレートが中心です。

暖かい食事は、夕食のみというのが一般的なデンマーク。朝はスライスしたハムやサーモン、乳製品などが中心です。酪農王国だけあって、とにかくチーズの種類は豊富。クセの強いブルーチーズもポピュラーで、スライスしてパンにのせたり、サラダとともに食します。フュン島の名物は「ルイオスト」というスモーク・チーズ。日本で見かけるようなハードタイプの燻製チーズではなくできたて生チーズを、ウッド・チップでいぶしたもので、薄く切ったライ麦パンにペーストのように薄くのばしていただきます。薬草のハーブを混ぜることも多く、刺激的なスモーキーな香りとともに、目覚めを誘います。砂糖をたっぷりいれたコーヒーと一緒にどうぞ。