今朝は西アジアにある国、ジョージアです。北にそびえるコーカサス山脈を境にロシアと接していて、南にトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンがあり、西に黒海に面するジョージアは、日本のおよそ5分の1の国土に430万人あまりの人々が暮らします。古くからアジアとヨーロッパの交易路として栄えてきました。先月日本でロシア語に由来する「グルジア」から、英語に由来する「ジョージア」に呼び名が変わりました。5000メートル級の高さの山もある山岳地帯が国土の大半。6世紀以降この地を支配した勢力は、首都をトビリシに置きました。トビリシは現地の言葉で「暖かい」という意味に由来するようで、周辺にたくさんの温泉施設があることで知られます。日本と同じように浴槽での入浴が一般的。朝早くから温泉の施設は入浴する観光客でにぎわいます。
地元の朝ごはんは「ハチャプリ」で
伝統的なグルジア料理のチーズ入りのパンの「ハチャプリ」。ヨーグルトを使った生地で、チーズを包み込んで焼き上げます。ジョージアの国内でも、地方によってさまざまな形をしていて、使うチーズや、一緒に入れる具のレシピもさまざまです。一般的な例としては、生地を丸くて平たい形に伸ばし、「スルグニ」と呼ばれるとろけるチーズと生卵を入れ、オーブンに入れてピザのように焼くというものです。焼きたてをちぎって、半熟の状態の黄身につけながら食べるというのがこのタイプの「ハチャプリ」の食し方。紅茶と一緒にどうぞ。