今朝は鳥取県の西にある、境港市です。日本海に突き出すような場所に位置する境港は、古くから日本海側の重要な港町として栄えてきました。漫画家・水木しげるさんの出身地ということにちなんで、境港駅を降りた中心街の通りは「水木しげるロード」。

漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するさまざまな妖怪の銅像などのモニュメントが点在します。また境港駅が終着駅のJR西日本境線では、「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターをイラストであしらった列車が運行されています。昭和の雰囲気を残した街並みもあいまって、全国から観光客が訪れ、にぎわっています。

港町の朝ごはんは食堂で

日本海側で屈指の水揚げ量を誇る漁港の境港。朝獲れたばかりの新鮮な魚介類が食べられます。港の食堂は朝早い時間から営業していて、何といっても海鮮丼が人気メニュー。カニやノドグロ、という日本海で獲れる海の幸は全国的にも有名ですが、今の旬は「モサエビ」というあまりなじみのない種類のエビです。

すぐに黒く変色してしまい、日持ちしないので、「モサエビ」は県外に出荷されることが少なく、ほとんどが地元を中心に食されています。正式には「クロザコエビ」という名前で、一般的なエビよりもアミノ酸を豊富に含んでいるので、甘エビよりもさらに甘い、という独特の味が特徴。皮をむいたばかりの、新鮮な「モサエビ」をどんぶりに入った暖かいご飯と一緒にどうぞ。