突然ですが、みなさん、ご自宅、整理整頓されていますか?物で溢れている家、捨てられない、片付けられないという方・・・いらっしゃるんじゃないでしょうか?
今朝は、今やすっかり浸透した「断捨離」という言葉、この片付けメソッドを世に広めた、やましたひでこさんにご出演いただきます。

コミックの形で、わかりやすく「オタクの断捨離」を解説されている、最新著書『オタクの断捨離 捨てられないオタクを救済!』物を捨てられない・・・気持ちとっても分かります!このファーストステップはどうしたらいいのでしょうか?
*やましたさんが、「新・片付け術「断捨離」という本を最初に出されたのが、2009年のこと。最初は「断捨離」って何?という声も多かったのでは?
「断捨離」ってとどこのお祭りですか?とか、「岸和田のだんじり祭り?」とかあとは、「寿司ネタですか?」とか、そんな風に聞かれることもありましたね。
*そして、このほど、やましたさんが原案・監修を務められた本が「オタクの断捨離 捨てられないオタクを救済!」オタクといえば・・・断捨離から一番遠い存在のような気がしますが・・・
私自身はそう思っていなくて、やっぱりその「物」が好きで、集めたら、いつの間にかキャパオーバーしちゃって、好きな気持ちとその空間の残念な有様との間で、こう心がこう乱れている方が、オタクさんだと思っているんです。ですから、その物を慈しむ気持ち、物を愛でる気持ちを大切にしながら、自分がいる空間、居住空間というか、おうちの部屋の有り様とどうバランスをとったらいいかをお伝えしたかったですね
*物を集めてしまう、キープしてしまう癖があるオタク、最近は推し活なども浸透していますが、この本では、11のケースの方々の実際の様子、断捨離への挑み方が書かれていますが・・・圧迫度、疲弊度、ディープ度、煩悩度、など、視点が面白いですね!
どんなに好きなものでもどんなに大切なものでも、実は過剰になると関係が逆転しちゃうんですよね。例えばケーキが大好きで朝昼晩おやつも夜食もって絶対嫌でしょう?だからやっぱりものの量には限度があるんですよね、でも一旦オタクというものに忠誠を誓ったばっかりに自分の思いで縛られちゃってるという方がとても多いんですよね。
*片付けられない・捨てられない人たちにも種類が?過去執着型、現実逃避型、未来不安型??
例えば私たちはその物に出会った過去の経験にとらわれるわけですよね、で未来はその淡い期待、もしかしたら使うかもしれない、二度と手に入らないんじゃないか、という不安ですね。だから過去へのとらわれと未来への不安がごちゃごちゃになってしまう・・・そして現実を見たくない・・・これ実は三分類してるけど全部共通してるんですよ。
なぜなら今に居ない!ここにいながら意識は過去、あるいは未来に、そしてここから逃げてるとしたら意識がマインドフルネスの反対でマインドワンダリングさまよってるんですよね。だからものが目の前に現実的に存在するんだけどであったときの高揚感とかそして失くした時の喪失感とか、行ったり来たりしちゃってるからその物が目の前にある限り、その物を手放すことができないんですよね
*そして、物を分類することが大切?
分類以前に、目の前にあるものを分解する必要があるんです。つまり引き出しに塊であるとか、段ボールの中で塊であると見えないじゃないですか、だからどれくらい自分がものを持ってるのか分かんなくなってるんですよね。
だからそれをダンボールから出して広げてみたら、「えっ!こんなにたくさん持ってた!でも好きじゃないものも混じってるじゃないか!」って、その分解が一番必要なんです。そしてとっておくべきものと、お別れするべきものを自分で決めていく、っていうプロセスが大事なんです。
*手放せない時はどうすれば?ファーストステップはどうすれば?
ファーストステップは、やはり自分の気持ちに素直になること。物がたくさんある空間で、こんなに鬱陶しい気持ち、うんざりしている環境、つまり時間が止まったようなところで自分が停滞していることを感覚感性で知ってるんですよね。なので、「実はうんざりしてるんだ」「実は鬱陶しく思ってるんだ」って自分に正直になるプロセスなんですよね。その後、広げたら、「分解」の「分」も「分解」の「解」も両方とも「分ける」「解く」という意味。どんなものが、どれくらいあったか、分かったら、つまり気づいたら、私たちは行動を起こせる。次には分別分けて別れる!大切なものとそうではないものを分ける!そこがちょっと胸が痛いですけどね。
*もうこれは一種の修業なんですね?
そうですね、私は「修練」と思ってますけど、それも楽しいものだと思います。だから言い換えれば、お寺にこもって坐禅するよりずっと楽ですよ。
*ちなみに・・・一度片付けしても、またすぐにもので溢れかえってしまうという方、受講生の中にはいらっしゃいますか?
もちろん!全員そうです!空いた空間には何かを入れたくなるのが私たちの本質。誰でもそうです。でも、空いた空間にものではなく何が満ちているんだろうって考えるんです。つまり、空いたスペースには見えない何かがちゃんとそこに満ちてる。そこには、ゆとりという豊かさが入るわけ。それに気が付いたら、それは空間、余白があってこそ、心のゆとりにつながるし、時間だったら余裕だし、自分のエネルギーだったら余力ですよね、それが三つ揃ってゆとりなんですよね。だから一つのものがある、その周りをスペース・空間が囲んでいることによってそのものも引き立つし、そのものを見てる私たちも、ゆとりを受け取ることができる。詰め込んだら、ゆとりという豊かさは一切なくなっちゃう。満員電車状態だから。
今日は、「断捨離」という片づけメソッドを世に広めた、やましたひでこさんに事前にお話を伺いました。
コミックの形で、わかりやすく「オタクの断捨離」を解説されている『オタクの断捨離 捨てられないオタクを救済!』
なかなか断捨離できない方、物が増えてしまう方、分類の仕方、種類など、どれに当てはまるか、チェックしてみると面白いかも!こちらの本は、KADOKAWAから発売中です。
皆さんはどうですか?片付けられていますか?推し活されている方、物溢れてませんか?ぜひ皆さんの状況、断捨離術など、Xまたはメッセージでお寄せください。