4月から新しい環境に入った方、人間関係、いかがですか?新しい仲間、同僚、上司、部下と信頼関係を築いていくのが大変な時期だと思いますが、今朝は、そんな関係をスムーズに構築するために、「対話のトリセツ」にフォーカス。

これまで、ベストセラーとなった「妻のトリセツ」など、数多くのトリセツシリーズを出版されてきた、感性アナリストの黒川伊保子さんに、事前にお話を伺いました。

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JK:研究者でもあり、男性脳、女性脳、など、思考パターンや言語パターンについて研究を重ねてこられた黒川さんが、今回出版されたのが、「対話のトリセツ」。「対話」にも取説がある?

黒川さん:対話っていうのがすれ違いが基本。脳の構造として、シンプルにあるすれ違いが起こってるんですが、夫婦の間、親子の間、と少しずつすれ違いのスタイルが違ってくる。そんな中、春は環境が変わって上司と部下といった関係でのすれ違いも起こるわけです。

人間はペアとして完璧になるため、脳の思考パターンが2種類あって、とっさにどちらが優先順位になるかで違っているんです。

JK:それが、脳のタテ型回路とヨコ型回路?

黒川さん:遠くの、今注目すべき点を即座に見つけ出して、反射的に体を動かす場合、縦方向の信号が流れた方は遠くの注目すべき点を素早く選び出して素早く反射神経で動き出します。もう一つの横方向の回路が優位になった方は、記憶領域に入っていて半径数メートル以内を感じ取り、わずかな空気の揺らぎも見逃さない、というスタイル。

JK:では、これを仕事の場面に当てはめてみると?

黒川さん:一点に集中して問題解決のために反射的に動く縦型回路は、「要するに」という言葉で、ダメ出しから入るのが典型。でも、いきなりこう言われてると新人は緊張したり、体が硬くなっちゃう。

一方、横型回路の使い手は気づきの天才 !横型の人が話し始める際のキーワードは「そういえば」です。でも仕事などで、この横型回路で話始めると、プロ意識が足りない、と取られがち。

そして、上司は、縦型、部下は横型になりがちなんです。そして、対話の基本は、相手の話は必ず共感で聞くこと!

横型の部下に対しては、まず、共感して聞いてあげる。第一声は共感で聞く。「いいね」か「わかる」か「大変だったね」か、どうしても共感できない場合は「そんなことあるんだなー」など。この後に指導すると、聞き入れてくれる。

一方、縦型の上司に対して、部下は、まず、今、できることを伝えることで、コミュニケーションがスムーズになる。残業を頼まれたら、「できません」ではなく、「20分だけだったら、できます」のようにすれば、いいんです。

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今日は、感性アナリストの黒川伊保子さんをお迎えしました。対話は、まず共感から・・・。

部下の指導の仕方やAI時代を生き抜くアドバンテージとしてたくさんの事例やコツが書かれている「対話のトリセツ」は、講談社α新書から発売されていますので、ぜひチェックを!

リスナーの皆さんも、この春、新しい環境に入られた方、コミュニケーションで悩んでいらっしゃる方、いらっしゃいませんか?

最近感じた対話の難しさ、反対に皆さんが(仕事場で、ご家庭で)の対話で心がけていることなどありましたらぜひ、メッセージで、Xで、教えてください。