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4月に入り、いろいろな制度が刷新されたり、新しく設けられたり・・皆さんの周りにはどんな変化がありましたでしょうか?今朝は、今月から新しく始まった、NPO向けの第三者認証制度「グッドギビングマーク」について取り上げます。NPO・・・日本語ですと、「非営利団体」となりますが、様々な社会貢献活動や事業を行い、その団体の構成員に対して、収益を分配することを目的としない団体。内閣府によれば、認証NPO法人は4万9500を超える数とされています。そんな数あるNPOの信頼性を「見える化」するというこのマークについて日本非営利組織評価センター理事長の佐藤大吾さんに事前にお話を伺った模様をお届けします

早速ですが、この「グッドギビングマーク」とはどんな認証なのでしょうか?

東日本大震災など、大きな災害をきっかけに寄付総額も1兆円を超える中、「NPOって怪しくないの?」と言われることも多く、また、不祥事も報道されたりと寄付をする団体に悩むケースもあり、どんなNPOが信頼できるのか、知りたいところ。だからこそ、第三者機関が代わりに調べて、信頼を調べていくというもの。

どんな要件を調べるんですか?

個人、企業のお金で適した運用をしているか、体制を持っているかを見るところから始まり、企業はコンプライアンスチェックなど、気を使っているのと同じようにNPOでも問題がないかをチェックします。

具体的には、団体が所在地に所在しているのか、から始まり、実態があるのか、ガバナンス、理事会が開かれているか、名簿が最新のものか、そして、資金面もチェック。情報公開についても調べます。

上場企業は厳しいチェックをされている中NPOは設立の際のみで、その後、なかなかチェックの場面がない。だからこそ、有効期限なども定めることによって最新の状態をチェックするようにしました。

*グッドギビングマークの取得をしているかどうか、どうやって知ることができるのでしょうか?

認証を受けたいNPOが申請を出して、受理された場合、当団体(JCNE)のWebページに一覧で掲載。こちらをウェブ上でチェックできます。タイミング的には、有効期限が3年間なので、変化が起きても、第三者通報窓口を設けており、通報が入った団体について、再度、直接調査活動やヒヤリングを行います。その間、表記は、「確認事項有り」というステイタスに。

*信頼度が上がっても寄付文化は、欧米と比べてもまだまだの日本。躊躇なく、寄付ができるようになるには何が必要なのでしょうか?

子供支援や動物支援・・・色々ある中で、自分の価値観に合うところを探して寄付をするわけですが、その運営状況、なかなか見えない部分は、我々がチェックしていきたいと思っています。そして「これをクリアした団体は大丈夫、ということになるので、寄付文化も成長していくのでは?と思っています。

佐藤さん、ありがとうございました!