先週末は、大学入学共通テストも行われ、受験シーズン真っ只中ですが、受験生の方々、頑張ってください！そんな中、今日は、福井県立大学が2025年開学を目指すという、新たな学部、その名も「恐竜学部」（こちら、まだ仮称だそうですが・・）にフォーカスします。
お話を伺うのは、福井県立大学 恐竜学研究所長 西弘嗣教授です。
＊2025年4月設置に向けて構想されているという恐竜学部。こちら、どんな学部になる予定なのか、現段階での構想、教えてください。
名前は「恐竜学部」ですが、恐竜の生きていた時代を再現するために環境や生物の生態などを学ぶ学部。自然科学全般を学んで、地質、地球科学、環境学の変化についても学ぶ。今後の変化にも対応できるような学生を育てる広い分野を考えています。
＊どんなことを学ぶ学部になる予定なのでしょうか？
化石の発掘は、福井県ならではのプログラムを予定。日本一恐竜の発掘が多い福井で、発掘体験や、他にも海外の発掘の経験もプログラムに組み込む予定です。
＊卒業後はどんな就職先、仕事が考えられますか？
外に出るフィールドワークというのは、農業などから、土木、建築なども地盤について知る必要があったりと幅広い分野に関係がある。特にこういった人手不足な分野なので、様々な就職口が考えられる。温暖化など、自然環境を見て判断できる人材を今の日本社会は求めているほか、恐竜を使った観光産業やジオパークなど、自然史関連の仕事も考えられる。
＊新学部は、どんな学生さんが向いているのでしょうか？どんな人材の輩出、目標を持っていますか？
特に自然系、野外に出て発掘、観察が好きな学生さんに向いています。なるべく自然の中に入っていって、自然の不思議さを体感してほしい。日本ならではの自然を理解することで、防災や気候変動などにも対応できるような人材になり得ると思います。
西弘嗣先生、ありがとうございました。今日は、来年春に新設予定という福井県立大学の恐竜学部についてお話を伺った模様をお届けしました。今後、4月に申請を行い、来年4月開学を目指す恐竜学部ですが、新キャンパスは、福井県立恐竜博物館に隣接して建設される予定。フィールドワークや発掘も経験するというこの学部、博物館と連携して、充実の内容になりそうです。進路を迷っている高校生の方、恐竜好きだけでなく、自然科学全般を学べる学部ということで、まさに、今、必要とされる人材が育成されることになりそうです。