秋も深まって、様々な食材が美味しい季節となりました。今年の夏は酷暑だったことから、農作物の収穫も遅くなっていたり、逆に早くなったり、そして、出来もムラがあったりのようですが、やっと新米も出揃った頃。炊き立ての新米、美味しいですよね。

そんな日本のお米文化の中でも、今、改めて、人気が高まっているというのが「おにぎり」です。米や具材にこだわった、おにぎり専門店も次々と登場していますが、今日はそんなおにぎりを世界に広げようと世界進出を目指すというおにぎりチェーンにフォーカスしたいと思います。お話を伺うのは、TARO TOKYO ONIGIRIを展開するライスリパブリックの川原田美雪さんです。

まずは、TARO TOKYO ONIGIIRのおにぎりの特徴について、教えてください。

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一番のこだわりは、具材の比率。15%とかなり具が多く、上に乗っているという状態。お米へのこだわりは、30種類の中から厳選。季節によっても違うお米を食べ比べしており、テイクアウトに向いているのは、時間が経っても水分量が残るお米。そして、塩は、宮城の塩を炒ってから砕いて使い、海苔は有明産。食材のマリアージュとして、今まで食べたことのない具材を提案しています。

こだわりが凄すぎる具材ですが、中でも人気なのは、だしパンチ!というおぼろ昆布、椎茸の佃煮、昆布の佃煮で、出汁の3連打というもの。旨み成分が炸裂するというおにぎりです。

今やrice ballではなく「ONIGIRI」が定着しつつある中、おにぎりは無限の可能性を持っていると信じて北米からアジアへ海外進出を計画中です。海外では、水がポイント!日本米と日本の水が鍵なので、海外の水で炊くとどうなるかわからないところが、不安でもあります。

TARO TOKYO ONIGIRI・・・この名前も日本から世界へということで、日本で親しみのある名前ということで、「TARO」と命名。ちなみに、現在太郎さんというスタッフはいないので、現在募集中だそうです。目標は、なるべく多くの国におにぎりの魅力を伝えたいそう。

TARO TOKYO ONIGIRIにフォーカスしました!

海外では、海苔が「黒い紙」に見えて嫌厭されることから、カリフォルニアロールなどは、外が海苔にならないように作られているんですが、TARO TOKYO ONIGIRIでは、こだわりの海苔を自分で食べる直前に巻くというスタイル。具材も上に乗っているので、海外でも中身がわかりやすいところがいいですね!そして、お米も、白米、黒米、玄米の中から好きなお米を選べるようになっており、食材のマリアージュ、すごいです!インタビューの中でご紹介したもの以外にも、黒毛和牛ローストビーフ トリュフソース 銀だら ゆず味噌西京焼きなど美味しそう!!来年の北米進出、まずはロサンゼルスから、と考えていらっしゃるようですが、ハンバーガーやサンドイッチに並ぶ市場があるというONIGIRI、北米からその人気が世界へ浸透していきそうです。

ちなみに、現在は、虎ノ門、そして人形町にお店があるTARO TOKYO ONIGIRI 世界を目指すその味、ぜひ試してみてください。

TARO TOKYO ONIGIRI