引き続き、世界中では再生可能エネルギーへの転換が進められており、2021年には太陽光発電と風力発電の導入量が世界最高を記録しました。

今朝は、再生可能エネルギーの一つである風力発電に使われる、風力タービンの羽根の部分、ブレードに注目します。
実は、風力タービンのブレードは2種類以上の素材を組み合わせた複合材料を使用しているため、リサイクルが難しいとされてきました。
そんな中、ノルウェーのリサイクル企業であるGjenkraft(ジェンクラフト)はスウェーデンの大手電力会社Vattenfall(バッテンフォール)と一緒に組みタービンブレードをスキー板やスノーボードへとリサイクルすると発表しました。どのようなビジネス、どのようなプロジェクトなのでしょう。
今朝はノルウェーのリサイクル企業Gjenkraft(ジェンクラフト)のCEO Svein Tore Torvund(スヴァイン・トーレ・トルヴンド)さんに事前に伺ったお話をお届けします。
Q: タービンブレードをリサイクルするアイディアどこでどんな風に着想を得たのですか。
ビジネスモデルでリサイクル、持続可能な風力エネルギーに注目しました。市場で価値ある製品をリサイクルで作ることが大事。風力タービンオペレーション会社→タービン会社→バッテンフォールにたどり着きました。
Q: タービンブレードの耐用年数は?世界に30万基ほどあるのでうか?
耐用年数は25-35年。風力タービン、風力ビジネスは新しいマーケットが創出されている。十分なリサイクル量は見込めます。
Q: ブレードは様々な素材でできているためにリサイクルが難しい。
素材の構成でリサイクルは難しい。素材の構造が複雑だからです。リサイクルの先にある商品が重要。何に使えるかと考えた時に、ウィンタースポーツグッズが良いと思いました。
Q: コストは?
コストは一般の製品と比べて高くなってしまいます。持続可能なリサイクルのためにはコストの問題はつきものです。持続可能なエネルギーに寄与することに市場が賛同してくれることを期待しています。
Q: 素材となる風力ブレードは足りますか。
十分あります。世界中で、5-6年後、耐用年数を迎えるブレードが出てくる。マーケットとしてはこれから拡大します。
Q: 日本ではいつビジネス展開しますか。
コラボレーション先が見つかり次第すぐに!今はまずヨーロッパで足場を固めています。2024年にプラント・工場を展開します。
今朝は、風力タービンのブレードをリサイクルするノルウェーのリサイクル企業Gjenkraft(ジェンクラフト)のCEO、Svein Tore Torvund(スヴァイン・トーレ・トルヴンド)さんに事前に伺ったお話をお届けしました。
日本や世界において、エネルギーを作るのはグリーンでも破棄の過程がグリーンではないという問題が指摘されています。日本でも、様々な問題を解決するとっかかりになるといいですね。