近年、新興国において、新しい技術やサービスが先進国を飛び越えて、一気に広がる現象がよく見られます。固定電話が普及していない中での携帯電話の普及がその好例。

ドローンも良い例で、法規制の多い日本に比べて、アフリカではドローンの活用が急速に広まろうとしています。

今日は、ドローンを活用し、アフリカで医療品などの輸送インフラの構築を手掛けるソラ・テクノロジーにフォーカスします。

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ドローンを使った事業を、なぜアフリカなのか、ソラ・テクノロジーの創業者 兼 CEO、金子洋介さんにお話伺います。

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JK ソラテクノロジーが手がけている事業に関して教えてください。

YK インフラの整っていない新興国で検体や医薬品を運ぶシステムを開発。強みは

  1. ドローンをインハウス製作、3Dプリンターを使用して現地生産することでコスト削減。
  2. 安全なオペレーション環境の提供、航空管制とそのルールメイキング
  3. ローカライゼーション、事業を行うことで途上国の発展に寄与

JK ドローンに着目された理由を教えてください。

YK コンサル時代に「ドローンを使って社会を豊かにしたい」と思いました。JAXAでも航空技術部門主任開発研究員を務め、オリンピックの時にも使われたヘリコプターの管理システムにも携わっていました。

JK しかし、なぜアフリカだったのでしょうか。

YK 前職のベンチャーで働いている際、フランスのパスツール研究所から連絡がありました。母子感染で産まれてから数時間以内に打たなければいけないワクチンがあり、それをアフリカでやりたいと言われたのがきっかけです。医薬品を届けるロジが悪い途上国だからポテンシャルがあります。ニューテクノロジーが熱い、社会課題が大きすぎるから、それらを解決する事業、日本以外は皆行ってます。

法整備にも携わったシエラレオネは、航空局が「危ない」という理由でドローン配送を解禁したくない一方で、保健省はドローン配送を早く導入したいという利害が一致していない状況にありました。

航空法をどのように改正すれば安全なドローン配送ができるのかについて政府関係者に説明し、先進国のルールをベースとした法制度の設計を提案しました。

ソラ・テクノロジー


コンサルからJAXA、そして現職とのことですが、とても興味深いキャリアの道のりです。ここへ辿った最大の理由とモチベーションは?また、これまででどのようなことがチャレンジだったのか、続きはradikoでお聴きください。