コロナ禍でリモートワークが推奨される中、都心を離れ自然の多い田舎へ移住する方も増えています。そんな中、日本に住んでいる外国人の方に対して田舎の物件探しをサポートしている「AKIYA&INAKA」というサービスがあります。日本の田舎は外国人の方にも人気らしいのですが、どこに魅力を感じているのでしょうか。そして 「AKIYA&INAKA」はなぜ日本の田舎に注目したのでしょうか?「AKIYA&INAKA」共同代表のパーカー・アレンさんにお話し伺います。
JK: まずは「AKIYA&INAKA」のサービスについて教えて下さい。
PK: 日本に住んでいる外国人の方向けに物件探しと購入のサポートをしています。弊社の特色は、不動産仲介業ではなく不動産のコンサルティングという点で、不動産仲介業務は提携している不動産会社が請け負っています。田舎に移り住みたい人たちは、そもそもザックリと「田舎に行きたい」と考えているだけで、具体的にどこへ行きたいかが明確になっていない人が多いです。また、田舎の物件は価格的にはリーズナブルですが、その分マージンが取れず、殆どの場合不動産会社としては「面白くない」物件です。そのため普通の不動産会社では田舎物件の購入を丁寧にサポートして貰えないケースが多々あります。弊社では、場所決めに始まり手厚いサポートができるように、コンサルティングサポートサービスを始めました。
JK:具体的にはどのようなケースがありますか。どのような方が何の目的で田舎に物件を探していましたか。実際に成立した案件のストーリーをお聞かせください。
PA 印象に残っている案件があります。外資系企業にお勤めのアメリカ人の方で、最初お会いした時に高級車でいらして「この人が田舎に行きたいの!?」と思ったのを覚えています。その方はロッククライミングが好きでロッククライミングセンターを作りたいと仰っていて、群馬とか長野で探していました。最終的には榛名山の近くで明治時代に建てられた、300平米近くあり、ビックリする程リーズナブルな物件を買われました。榛名神社の神職の方が住んでいらした家で、神社の飾り物などの残地物があるまま買い取りました。空き家物件ではこのように残地物が多い場合も多く、外国のお客様はそのまま購入し色々なお宝を見つけたいと思われるそうです。
JK:その方はそこに移住したのですか?現地のコミュニティに溶け込めましたか?
PA 住民票も移して移住しました。この物件の周りは人が少なく、隣に一軒あるかないかのような場所でした。森に囲まれ、さながらジブリの世界といえばイメージし易いでしょうか。
JK:そもそもどのように空き家を探すのですか?
PA:物件を探すこと自体はそんなに難しくなく、「空き家バンク」を見たり、提携している不動産会社にお願いしたり、不動産の事業者用のデータベースを見せてもらったりしています。あとは我々のネットワークを駆使して、個人ベースで探すこともあります。特に「売り旅館」に関しては個人のネットワークでお客様とお繋ぎすることが多いですね。個人の外国人の方でも、旅館を買いたい、という方が結構います。
JK:買って旅館として利用するのですか?個人邸宅として使うのですか?
PA: 両方のケースがあります。大家族だから旅館が住まいとして丁度いいという方もいました。
JK:「AKIYA&INAKA」の売り込みコメントをお願いします。
PA:「AKIYA&INAKA」は、田舎に行きたいというワケのわからない夢を叶えるためのサービスだと思っています。我々は、「田舎で空き家を賈う?周りは知らない人ばかりだし、土地勘もないし、改修も整備もやり方がわからないしメチャクチャ突拍子もないことをやっているね」とよく言われます。そんな「あなたの突拍子もない選択肢を私たちがフルサポートします」というところでしょうか。
JK:「我々のサービスであなたの突拍子もない関心でも成就させます」、こういうことですか。
PA:そういうことです!
JK:コロナ禍が収束したらインバウンドの方々向けのビジネスにも展開されますか。
PA:外国からの問い合わせも多く、今行けなくても買いたいというお客様もいらっしゃいます。
JK:また進捗ありましたら是非教えてください!