JK: 今朝は、3Dプリンターを使った代替肉の開発にフォーカス。
現在も世界人口は増えつつあり、経済の発展にも伴い食肉の需要も増加し続けると言われています。一方、畜産の環境への負担も昨今課題になっており、バランスの取り方を考えていく必要があります。
そこで、注目されているのが大豆肉など植物性原料で作る代替肉です。3Dプリンターで量産する実験が始まっているそうですが、どのような流れでどのような仕組みになっているのか。代替肉の開発を行うネクストミーツ株式会社の代表取締役 佐々木秀之さんと繋がります。
代替肉、既にビーガンの方々向けの大豆由来のものがあったり、昨今もファーストフードで展開されています。現在ネクストミーツではどのような商品ラインアップがありますか?
HS :現在、焼肉専用、牛丼専用、そしてハンバーガーパテ専用などの代替肉開発を行っています。焼肉には色々な部位がありますが、それらはジューシーさ、肉らしい食感、そして噛みごたえで差別化を図っています。
JK:消費者の皆さんからはどのようなリアクションがありましたか?
HS :実際に焼肉チェーンで商品を入れさせて頂いていて、「違和感なく食べられる」「思っていたより美味しい」という高評価を頂いています。
JK:食感はどうやって表現していますか?
HS : 一番こだわっているが食感です。使う原料の品種を変えたり、混ぜ合わせ等加工工程の中で食感を変える調整をしています。具体的には、現在大豆を使うことが多いですが、一部エンドウのタンパクを使ったりしています。様々な原料を使うことで今後より多くの選択肢が出てくると思っています。
JK:そもそもどうして代替肉事業に着目したのでしょうか?
HS : 社会貢献できるビジネスの中で環境というジャンルに興味を持ちました。その中で出会ったのが代替肉で、調べれば調べるほど環境保全や人口増加に伴う食糧危機の解決策になる、必要不可欠な存在になることがわかってきました。3年前から研究を、今年から商品展開を始めました。
JK:一番難しかったのは?
HS : やっぱり食感を出すのが大変でした。暗闇の中を手探りで歩くように、試作に試作を重ね試行錯誤に苦労しました。
JK: 3Dプリンターが新たな領域を広げそうですが、現在はどのような段階ですか?
HS :まだまだ実験段階ですが、今までの製法とは違う試みになっています。3Dプリンターを使って、新しいテクスチャ(歯触り、舌触り、食感)、組織、そして構造を作ろうとしている。例えばサシのバランスを選べるカスタマイズなど、今までにできなかったような肉の楽しみ方が理論上は可能だと思っています。是非「肉を超える」ものを作りたいと思っています。
JK:これからの3Dでの展開そして新しい肉の選択肢としての展開、期待しています!