JK :以前にも紹介しました「コネクテッドカー」。車が、インターネットと社会と「コネクト」=繋がる時代が来ています。このコネクテッドカー、ユーザーにとって便利ですが道路のメンテナンスにも一役買っているのです。

今朝はアメリカでコネクテッドカーを利用した道路のメンテナンス事業を展開する〈i-Probe Inc.〉の方にお話を伺います。アイプローブ社のChief Strategy Officer(最高戦略責任者)嶋田信哉さんと繋がります。

まずはアイプローブ社について教えて下さい。どのような事業をされているのですか?

SS : 「社会をよりよく変える」をモットーに、去年8/143社のジョイントベンチャーとして設立されました。現在街を走っているコネクテッドカーでない車両からも、実は既に色々なデータが集められています。これが、コネクテッドカーでオンラインで繋がることによって、より安全・快適な運転環境を目指すことが可能になります。

JK :コネクテッドカーを使った道路メンテナンス、具体的にどのように行うのですか?

SS :例えば、走っている車の速度データを解析して、デコボコ道路や道路の穴を検知します。更に、これらデータを使用して交通量の多い道路の修復を先に行うな優先順位を決めることが可能になります。

JK : 日本では東日本大震災や豪雨被害など自然災害も多いですが災害対策としても有効でしょうか。

SS : 2004年中越地震、2011年東日本大震災、2016年熊本地震、そして最近の九州豪雨等の際GPSを使用したデータが役に立ちましたが、これらは全て事後のデータ共有でした。今後はコネクテッドカーを用いることによって、リアルタイムに双方向でデータを集めることが可能になります。

JK : 日本で展開するとなると、どのようなところが課題になりますか?

SS :アメリカ等と比べて日本は国土も狭く人口密度が高く行政がとてもよく道路メンテナンスをしているので、日本は道路が綺麗すぎるところが難点です。ただ今後はインフラの老朽化、少子高齢化、人口減少も進むことが予想されるので今ほどメンテナンスができなくなります。そうすると我々の出番が増えてくるのではないかと思います。

JK :これから日本での展開を楽しみにしています!

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