アメリカ・ミシガン州のジーランド高校では予定されていた高校演劇公演がコロナでキャンセルに。そこで、代わりに声だけの「ラジオ劇」を上演することにしました。

アメリカでの高校演劇は大きなコミュニティイベントとして多くの人が関わる一大イベントです。高校生の皆さんはこの状況をどのように受け止めたのでしょうか。どういう経緯でラジオ劇に切り替え、どのように進めたのか。アメリカ・ミシガン州、ジーランド高校で学校公演の舞台演出を手がけるデイビッド・ミラーさんに伺いました。

JK ジーランドの町でも高校演劇は大きな存在を占めていますか?

DM : とても大きな存在です。約130名の学生が参加していて、演奏も学生がします。劇場も1,000人収容で、コミュニティにとってもとても大切な芸術活動の一環です。

JK 公演中止は色々とインパクトがあったと思います。撮影配信や無観客公演ではなく、なぜラジオ劇にしようと考えたのですか?

DM 公演中止になってからは舞台で公演することが禁止になってしまい、ラジオ劇に辿り着きました。生徒たちもこの与えられた機会をとてもポジティブに捉えていて、声だけで物語を伝えることを楽しんでいました。

JK キャストのオーディションはどのように行いましたか?

DM ステージ上では衣装などの外見が視覚的に入ってきますが、ラジオとなると外見は関係なく声だけが重要です。オーディションはZOOMで、カメラをオフにして行いました。表情やジェスチャーに頼らず、声で心情を表すことが試され、私も耳で一生懸命聴いて審査しました。

JK 生徒たちの反応はどうでしたか?

DM 大好評でした。また機会があれば是非ラジオ劇に挑戦したいとも話していました。

JK 今後の学校行事はどうなりますか?

DM 学校が再開するのか、しないならばオンライン授業になるのか、まだ検討が必要です。学校の演劇や舞台に関しても、今後ビデオ配信をするのか、野外でテントを張って行うのか、色々な選択肢を探る必要があると思います。何れにせよ、演劇などの表現の場を奪うことはしたくないと思います。

JK 現代の技術を駆使して、学生にとっての大事なイベント等表現の場を確保して欲しいですね。応援してます!

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